市営住宅から「市民住宅」へ、応募受付は29・30日 大阪市では、「小宮住宅団地再生プロジェクト設計提案競技」を実施する。民間設計事務所を対象に、市営 住宅の建替計画と余剰地を活用した民間マンションや生活利便施設の導入などにより、敷地の一体的な開発 計画の提案を求めるもので、市では、市営住宅から「市民住宅」への再編を目指した団地再生モデルプロジ ェクトに位置付けている。応募登録を29日と30日に受け付け、2008年3月に最優秀提案を選定する。このコ ンペは、入居者の高齢化によるコミュニティの沈滞化等の課題を抱える市営住宅を、多彩な世帯が居住し、 活力あるコミュニティを形成してより多くの市民に支持される「市民住宅」へ再編するための取り組みの1 つとして実施される。 大阪市では、市営住宅の建替えを契機に土地の高度利用を図り、事業で生み出された建替余剰地を活用し、 良質なマンションや生活利便施設等を供給することで、団地のコミュニティミックスを図り、地域活力の活 性化に貢献することを目指しており、今回の小宮住宅建替事業を「団地再生モデルプロジェクト」に位置付 けている。 団地再生モデルプロジェクトでは、第一段階として設計提案競技で団地全体の再生計画を民間から求め、そ の後、選定された最優秀提案を基に、市営住宅については市が設計・工事を発注する。 民間マンション等の対象敷地に関しては、最優秀提案が具現化できるよう条件付一般競争入札で土地を売却 し、民間事業者による事業化を図り、団地全体の一体的な展開を進め、魅力ある住宅地の形成を目指してい く。 今回の小宮住宅団地では、大阪市天王寺区小宮町11−1のAブロック(面積約3,000?)、Bブロック(同約 2,000?)、Cブロック(同約2,700?)、Dブロック(同約2,500m)の四街区合計1万0,241?を対象に、 敷地全体の配置計画や市営住宅、民間マンション等の基本計画、生活利便施設の導入計画などを求めるも の。 提案に際しては、▽魅力ある住宅地の形成▽周辺環境への配慮▽地域の活性化に資する施設の導入ーを基本 的な考え方とし、市営住宅ゾーンと民間開発ゾーンが調和し、魅力ある住宅地の形成計画と土地の高度・有 効利用を図り、現況を踏まえた上で周辺環境や景観に配慮したデザインとし、緑地確保など地球環境に配慮 したものとする。また、地域の人々が利用でき、魅力あるまちづくりに寄与する生活利便施設や子育て支援 施設を整備し、周辺地域とのコミュニティを保ち、出会いの場が提供されるような計画を求める。 主な参加資格は、一級建築士事務所登録を行っており、2006・2007年度大阪市建設工事入札参加資格名簿の 測量・建設コンサルタント関係(建築設計)登録者で、1級・2級建築士を合わせ15名以上の技術者が在籍 し、1997年4月1日から2007年3月31日までに、集合住宅形式の公的住宅の実施設計業務の実績を有するこ となど。なお、技術者数が15名以下の場合はJV(2社から5社)でも可としている。 募集要項は30日まで配付、応募受付は29日と30日の2日間で受け付ける。提案審査は、外部有識者で五名に よる審査委員会が行い、来年3月に最優秀提案を選定。最優秀提案者は、同市営住宅の設計及び工事監理を 委託する。募集要項の配布並びに応募受付は、大阪市都市整備局住宅部団地再生担当込みや住宅団地再生プ ロジェクト設計提案競技事務局(電話06-6208-8421)まで。なを募集要項は、都市整備局HPにも掲載。 大阪市都市整備局 http://www.city.osaka.jp/jutaku/index.html