連絡協 シンポ等のイベントも 千里ニュウータウンの再生について検討を進めてきた千里ニュータウン再生連絡協議会（大阪府など六者で 構成）はこのほど、まちの活力を発展、継承していくための基本的な考え方を示した「千里ニュータウン再 生指針」を策定した。再生のあり方検討委員会（委員長＝加藤晃規・関西大学教授）の提言を踏まえ、現在 の課題を解消し、まちを発展させるために再生理念に基づき、基本方針と２０項目からなる取り組み方針を 定めたもの。 再生指針は、?住民が生活していることを重視?将来、住民となる次世代のことを重視?グレーター千里の 中心として、新しいものを生み出す先導性を重視?コミュニケーションと再生のプロセスを重視ーの４点か ら成る再生の理念に基づき策定された。基本方針では、「みんなで夢を育み次代につなぐ千里ニュータウ ン」を再生の目標に掲げ、めざすべき都市像と、実現のための視点を明確にした上で、再生に向けた千里ニ ュータウンのあり方を示した。 実現のための視点は、▽循環の視点▽継承と活用の視点▽時間軸の視点▽先導性の視点▽役割分担と連携の 視点の５つ。再生に向けたあり方では、土地利用や住宅・住宅地、都市基盤など７つのあり方を示し、さら に、これらを具体化するため20項目の取り組み指針を定めている。 再生推進の仕組みづくりについては、行政はじめ公的住宅事業者、民間事業者、市民や団体等との連携と協 働が重要とし、立場の違いはあっても、「千里ニュータウンの再生を推進するという共通の意思と考え方を 持った人々が、それぞれの役割に応じて連携し、協働する仕組みをつくることが力になる」として、今回の 指針は「その第一歩」とした。今後は、社会情勢や住民ニーズの変化を踏まえ、指針の内容を必要に応じて 見直すことや、進捗状況を適切に管理しながら、ニュータウンに関わる事業に関し、指針に基づき点検・評 価する仕組みづくりも検討するとしている。 千里ニュータウン再生連絡協議会は、大阪府と豊中市、吹田市、独利行政法人都市再生機構、大阪府住宅供 給公社、財大阪府タウン管理財団で構成。指針の策定では、学識経験者や地域住民、ＮＰＯ等の16名から成 る検討委員会が６回の検討会を開催し、今年６月に提言をまとめ、それを踏まえ協議会が策定した。 なお協議会では、再生指針を機に、再生に向けた機運を高め、指針への周知を図るためのイベントを開催す る。11月17日には「千里ニュータウン45周年市民イベント」をディオス一番館で開催、ニュータウンの記録 映画の上映などを行う。また、同18日には、千里南公園で「千里ニュータウン再生イベント」を、同25日に は「千里ニュータウン再生シンポジュウム」として、千里ライフサイエンスセンターで、検討委員会の加藤 委員長らを招いてのパネルディスカッションなどを開催する。 問合せ・申込等は、http://www.jas-ass.jp/senri-sympo/まで。