(社)大阪建設業協会(淺沼健一会長)では、「建設業におけるコンプライ アンスセミナー」を18日、大阪市中央区の大阪建設会館で開催した。耐震偽 装や談合問題などにより失落した建設業の信頼回復に向けた法令遵守の徹底 を図るためのもので、会員42社から92人が参加した。西日本建設業保証?の 後援。
セミナーでは、初めに主催者を代表して大建協の前川翼・常務理事が挨拶。前川常務は、相次ぐ不祥事によ り損なわれた信頼を回復し、魅力ある産業とするためには、「コンプライアンスの遵守が重要な課題。個々 の企業イメージダウンは業界全体のイメージダウンにつながり大きな影響がある」と指摘、法令遵守の撤退 を呼びかけるとともに、「このセミナーをコンプライアンス遵守徹底に向けた体制整備に活かしてほしい」 とセミナーの成果に期待を寄せた。 この後セミナーでは、近畿地方整備局建政部の中嶋幹雄・建設産業課長が‘建設業法令遵守ガイドライン・ 監督処分基準の改正・特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律について‘を、弁護士の平正博氏 が、‘建設業におけるコンプライアンスについて’を、それぞれ解説した。 元請と下請の関係について中嶋課長は、建設業法に従って契約することや、違反した場合の処分などについ て説明。またガイドラインについては、「具体的事例を示すことで理解を得たい」とし、内容を熟知して違 反行為防止に努めてほしいと要請した。