●関空土取場桟橋を整備● 大阪府岬町で、関西国際空港二期事業の土砂採集場の積出桟橋を活用した海 釣り公園「とっとパーク小島」が10月10日にオープンする。釣りデッキはじ め展望デッキ、交流センターや無料駐車場を併せて整備、釣りばかりでなく 小島海浜や夕陽を楽しむことができるとしている。海釣り公園は、岬町が積 出桟橋跡を土地開発公社から譲り受けて整備したもの。桟橋は２層式で、上 層部の展望デッキは、幅13ｍ、長さ125ｍ、下層の釣場は、幅16ｍ、長さ220 ｍで、交流センターや駐車場とは長さ110ｍの連絡橋で結ばれる。
利用時間は、４月から10月までは18時から20時、11月から３月は７時から17時まで、料金は海釣り大人1,200 円、子ども600円、見学料200円と100円を基本料金とし、４月から10月の16時以降、また団体は割引となる。 岬町土砂採集場の跡地利用に関しては、1996年12月に大阪府と岬町による「岬町多奈川地区整備促進協議 会」を設立し検討を進め、その中では、民間事業者等との協働による「働き・学び・憩える新しい‘さとや ま‘空間」の創造を目指した「岬町多奈川地区多目的公園」を整備することとした。 整備にあたっては、民間による事業ゾーンと公共の公園・緑地ゾーンなどに分けて実施。このうち民間事業 ゾーンに関しては昨年パートナー事業者を募集し、今年進出事業者３者が決定している。今回の積出桟橋に ついては、岬町などから海釣り公園として整備する要望が出され、具体化に向けた取り組みが進められてい た。 さらに2006年には、岬町海釣り公園条例が制定されたのをはじめ、大阪府でも全国初となる海釣り公園に併 設した「道の駅」を整備するなど、地域活性化に向けた事業を進めるとしている。 土砂採集事業は、岬町多奈川東畑地区の約128haから、約7,000万立方ｍの土砂を採集し、小島地区の積出桟 橋までの約3.6?をベルトコンベアで搬送したもので、2001年３月に土砂供給を開始、2005年５月に終了し た。