□□□ コンクリートカヌー大会 大学・高校チームらが参加 □□□ (社)土木学会関西支部(嘉門雅史支部長)と近畿高校土木会の共催による 「コンクリートカヌー競技大会」が25日、神戸市兵庫区の兵庫運河で開催さ れた。同支部創立80周年記念行事の一環として実施されたもので、高校や大 学、団体などから41チームが参加、手製カヌーによる熱戦が繰り広げられ た。 このイベントは、通常のカヌーの材料にならないコンクリートという素材を使 用して、手造りによりカヌーを製作し、土木工学の技術力やもの創りの魅力を 広く一般の方々に理解して貰うとともに、土木工学を学ぶ学生や市民らが発想 力と想像力を競うことを目的としたもの。 昨年の土木学会全国大会で実施し、好評を得たことから今回、支部80周年記 念行事と併せ開催された。会場は浜山小学校と兵庫運河で行われ、大会は神戸 市が後援したほか、運営には、地元の浜山地区の自治会も全面的に協力した。
大会は、ポスターセッションと競漕の部で行われた。ポスターセッションでは、参加チームのカヌーの特徴や 製作意図、アイデアをまとめたパネルとカヌー実物を展示、来場者の投票により優れたカヌーを選び、競漕で は、直線200?のコースで順位を決定した。 カヌーは、2人乗りの単胴船で、競漕は一レース5〜6組で予選・本選・敗者復活選が行われ、快走するペア や転覆するペアなど、見学者から大きな声援を浴びながら参加各チームが自艇を競い合った。 また支部では、80周年記念行事のひとつでもある市民の土木賞「市民が選ぶ土木の技術部門」のまちかど投 票のコーナーを設け、参加者らに投票を呼びかけていた。 なお、大会の結果はポスターセッション・競漕とも神戸大学が1位、高校の部で1位となった吉野高校が2位 となった。