錺金具にスポット 建築装飾にみる金工技法 (財)竹中大工道具館(神戸市中央区中山手通四ー18ー25、赤尾建藏館 長)は、10月からの企画展として「錺(かざり)−-建築装飾にみる金工技 法−」を開催する。 わが国では古くから木造を主体とする建築がつくられ、その技術が発達してき た。基礎、軸部、屋根、造作などから構成される木造建築は、建築意匠を左右 する装飾部分も見逃せない。 今回の企画展では、建築装飾の一つである「錺金具」にスポットを当て、これ を製作する技の世界を概観する。 具体的に、会場では日光東照宮の錺金具のほか、御殿や数寄屋建築の襖引手を 含む多彩な錺金具約50点、普段目に触れることのない金具製作の道具約10 0点を展示。さらに、錺金具の製作工程や金具製作に関する絵画史料など、多 岐にわたる資料を通して建築金具の世界を紹介する。
また、会期中のイベントとして ▽「彫金の実演」(10月27日)、定員30人(申込み不要、先着順) ▽こども体験教室「かざり金具をつくろう」(11月10日)、定員12人(要申込み、締切10月19日) ▽技と心セミナー「凝縮の世界ー建築金具のかたちと技法」(11月17日)、講師は奈良文化財研究所の窪 寺茂・建造物研究室室長、定員35人(要申込み、締切11月2日) −−−をそれぞれ開催する。 同企画展の会期は10月6日から11月25日まで。毎週月曜日が休館(月曜日が祝日の場合は翌日)。 入場料は一般300円、大学・高校生200円、中学・小学生百円。20人以上からの団体割引等、各種割引 有り。同展に関する問い合わせ及びイベントへの参加申し込み等は竹中大工道具館(電話078ー242ー0 216)まで。