19年度とび技能検定実技試験 近畿建設躯体工業協同組合(山本正憲理事長)は7日と8日の2日間にわたり、大阪府和泉市の府立南大阪高 等職業技術専門校で「平成19年度とび技能検定実技試験」を実施した。 今回は2日間で1級が85人、2級が7人の合計92人(昨年は83人)が受検し、真夏の太陽が照りつける 中で、それぞれ晴れの合格めざして各課題に取り組んだ。 このうち、初日の7日午前の部では1級16人、2級7人の合わせて23人が難関に挑戦した。 実技試験は、まず「小屋組立」からスタートし、所属会社のヘルメットを被り、作業服にゼッケン(1級は 青、2級は赤)を付けた受検者は、設計図を身ながら長さの異なる数種類の鋼管パイプを使って、1時間30 分の標準時間(延長は20分まで)の中で手際よく組立作業を進めていった。 そして「小屋組立」を終えた受検者は、順次コンクリート片やH型鋼管など重さの異なる3種類の建築資材を 目測する「重量物目測」と、コロを使って建築資材を移動させる「重量物運搬」(1級のみ)を行った。 一方、組合の副理事長でもある山岡丈人・検定委員長をはじめ11人の検定委員は、それぞれの課題について 作業手順や工具の使い方、組上がった小屋の寸法や角度の正確さ、さらに作業態度に至るまで、厳正にチェッ クしていた。 また、今回の試験でもこれまでと同様に、受検者及び検定委員全員に防暑たれ(ネックガード)を配布してヘ ルメットに取り付けるとともに、休憩時間を設けたり、塩や飲み水を用意するなど熱中症対策にも万全の対応 が図られた。 なお、今回の実技試験の合格者の発表は、8月26日に実施される学科試験の結果と同じく10月10日に行 われる。