信頼関係築きレベルアップを 社建築業協会関西支部(淺沼健一支部長)の「2007年度支部総会」が11 日、大阪市内のホテルで開催された。 総会には淺沼支部長並びに本部の野村哲也会長はじめ本支部理事、会員各社の 代表ら約120人が出席し、活動状況報告や講演会などが行われた。 総会では、初めに支部を代表して淺沼支部長が挨拶。淺沼支部長は、依然とし て厳しい状況が続く中、「支部として本部と連携を保ちながら、行政への要望 活動や業界イメージアップ推進、各専門委員会による調査研究など、地域特性 を踏まえた独自の活動を実施してきた」と支部の取組を紹介。 特に支部の役割として淺沼支部長は、「建築業に対する学生の人気が低く、若 い人が入ってこない」と懸念を示し、「建築業本来の役割を認識してもらうこ とは難しいが重要なことだ」と、建築業の社会的役割を広く一般に理解しても らう必要があると強調した。
今後の活動については、国道交通省の示す建設産業政策などを踏まえながら、「直面する諸課題の解決に向 け、積極的かつ効率的に活動を推進し、会員の期待に応えていくため、会員と協会が高い信頼関係を築き、一 体となって業界のレベルアップに努めていこう」と一層の協力を呼びかけた。 次いで挨拶に立った野村会長は、時代の変革期にあたり、協会が果たすべき役割と取り組むべき課題を改めて 明確にするため、「新BCS行動計画を策定し、協会が目指すべき方向を社会に発信し、組織と活動の見直し を行い、2008年度以降の事業に反映させたい」と今後の方針を明らかにした。 また、関西支部の活動については、「特色ある活動を展開し、大きな成果を挙げており、注目度の高い活動に は目を見張るものがある」と評価、引き続いて活発な支部活動に期待を寄せ、「協会としても支部との連携を 一層強化し、協会理念を通じて社会に貢献しながら建築業界の健全な発展に努力していく」とさらなる支援を 要請した。 続いて、高木嗣郎・運営委員長が支部の活動報告として、仮囲いキャンペーンや建築絵本、漫画本「現場監 督」発刊などの取組を紹介。 また、本部の近況報告として、大久保和夫専務理事が、新BCS行動計画策定にあたっての取組や建築基準法 改正への対応などについてを説明した。 総会終了後の講演会では、評論家の金美鈴氏が「日本ほど格差のない国はありません」をテーマに講演した。