アジアの墨壺を紹介 竹中大工道具館(神戸市中央区中山手通4−18−25、赤尾建藏館長)は、7月3日から9月30日までミニ企 画展・新着資料紹介「アジアの墨壺」を開催する。材料に加工の目安となる長い直線を打つ道具・墨壺は、 大工仕事に欠かせない道具の一つだが、奇抜な形や複雑な彫物をしたものが多くあり、見ていて愉快な道具 としても知られている。日本の墨壺は、一般に糸と着色容器が一体化しているが、こうしたつくりの道具は ヨーロッパにはなく、アジアの中華文明が及んだ国や地域で使用されたと考えられている。 今回の企画展では、日本をはじめ中国、朝鮮、東南アジアのアジア各国で用いられた様々な墨壺を収集して 展示するとともに、墨壺の使用方法や製作法を解説したパネルや映像を展示し、その魅力を伝える。 開館時間は9時30分から16時30分まで。休館日は毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館)。入館料は 一般300円、大学・高校生200円、中学・小学生百円(各種割引有り)。 同館では、世界的に貴重なコレクションを見ることができる絶好の機会として、多くの来館を呼びかけてい る。 竹中大工道具館 http://www.dougukan.jp/