西日本建設業保証(株)は、同社の前払金保証取り扱いからみた5月の近畿の公共工事動向をまとめた。件 数は前年同月比1.2%増(以下、本文中の%はすべて前年同月比)の1,169件、請負金額で13.8%増の874億円 となり、件数・請負金額ともに前年同月を上回った。 地域別の請負金額では、和歌山(17.8%減)が独立行政法人等で著増となったものの県の大幅増で2桁減、 兵庫(8.8%減)でも独立行政法人を除く発注者で前年度を下回り減少した。一方、滋賀(79.3%増)は西日 本高速道路が、奈良(64.0%増)は文部科学省の大型工事によっていずれも著増となったほか、大阪 (20.0%増)は市町村を除く発注者で前年度を上回り2桁増、京都(4.3%増)も独立行政法人等で増加した ため、前年度を上回った。 また、発注者別の請負金額は、「市町村」は和歌山を除く地域で前年度を下回り大幅減となり、「その他公 共的団体」が滋賀の前年度大型工事(滋賀食肉センター施設整備工事)の反動で2桁減となったが、独立行 政法人は西日本高速道路?の大型工事(第2名神高速道路等)、「国」は文部科学省の大型工事(平城宮跡 大極殿復原工事/奈良)が寄与し前年度を大幅に上回った。「府県」も奈良県、和歌山県、兵庫県で大幅減 となったが滋賀県が倍増し全体では微増となった。発注者別の請負金額と増減率は次の通り。 ▽国 =84億円(22.09%増) ▽独立行政法人等 =216億円(25.1%増) ▽府県 =273億円(2.7%増) ▽市町村 =198億円(20.1%減) ▽その他公共的団体 =101億円(19.0%減)