英国風など約100点 INAXギャラリー大阪(大阪市中央区久太郎町4−1−3、伊藤忠ビル一階・IN AX大阪ショールーム内)は、6月からの企画展として「バードハウス展 小鳥を呼 ぶ家 」を開催している。会期は8月24日までで、入場無料。小鳥のための小さな家 「バードハウス」。欧米では、庭先にバートハウスやバードフィーダー(餌やり台) を設置するなど、野鳥と身近に付き合う生活が親しまれている。 アメリカでは、古くから小鳥をフェザード・フレンド(翼を持つ友人)と名付け、友 人を招くためのゲストハウスという意味を込めてバードハウスと呼ばれている。
バードハウスは、木の穴の中に巣作りする鳥たちが初夏、産卵や子育てのために用いるほか、冬の間の避難 用のシェルターとしても用いられる。また、俗の歴史、とりわけ子どもの成長記録とも重なる思い出のイン テリアとして、家を離れる子どもたちに持たせる習慣もあるようだ。 今回の企画展では、小鳥たちのゲストハウスとして生み出されたバードハウスという、自然と人間が共生す るための役割を担う小さな建築を紹介する。会場では、カラフルでユニークな国内外のバードハウスコレク ションをバリエーション豊かに約100点を紹介。バードハウスの始まりと言われているヒョウタン製のものを はじめ屋根に藁を用いた英国風なもの、ギリシャのパルテノン神殿をモデルにしたものなど、形やデザイン に凝った様々な作品が展示されている。また、生活に取り入れられた様々なバードハウスのある風景を、小 鳥たちも登場する愛らしい写真の数々で見ることができる。さらに、形や素材に秘められた歴史的背景を探 るほか、エネルギーの循環にも寄与するバードハウスの働きを、生態系の視点から解説する。 なお、同展に併せて会期中の7月27日(金)にトーク「バードハウスのデザイン史〜自然と共生するかた ち」を、また7月28日(土)にワークショップ「みんなで作ろうバードハウス〜小鳥を招く家づくり」を開 催する。講師にはバードハウス研究家で、元ノールインターナショナルジャパン代表取締役の井筒明夫氏を 迎える。 同展に関する問い合わせ等はINAXギャラリー大阪(電話06-6733-1790)まで。 INAXギャラリー http://www.inax.co.jp/gallery/