優秀施工者国土交通大臣顕彰 国土交通省は30日、2007年度建設産業人材確保・育成対策顕彰式典を東京で開き、各受賞者を称えた。国交 省は、毎年、優秀施工者国土交通大臣顕彰式典と建設産業人材確保・育成推進協議会全国会議を開催してい るが、今年度は建設生産システムの改革の必要性について関係者や一般の人々に認識をより高めてもらおう と、両大会を建設産業構造改善推進週間の行事の一環として、合同式典として開催したもの。 優秀施工者国土交通大臣顕彰は、建設現場の工事施工に20年以上直接従事している個人で、現役として活躍 している建設技能者のうち、特に優秀な技能・技術を持ち、後進の指導・育成などに大きく貢献している人 を対象に1992年度から建設大臣顕彰として実施しているもの。16回目の今年度は全国で436名の建設技能者が 新たに「建設マスター」に選ばれた。これによって建設マスターの総数は計5,639名となった。 建設マスターは、今後とも卓越した技能・技術にさらに磨きをかけ、社内外の講習会や講演会での実技指 導、講演会における後進の指導・育成など、幅広い活躍が期待されている。 建設産業人材確保・育成推進協議会は1993年度から実施しているもので、全国会議はその活動の一環として 毎年度開催し、この席で人材の活用・育成・定着・雇用労働条件への取り組みを通じて、労働生産の向上、 労働者の福利厚生の改善などの面で特に功績があり、他の模範と認められる企業などを顕彰しているもの。 今年度は建設業者五社に対して国土交通大臣顕彰(近畿では大阪府の南晃工業(株))、九社に対して総合 政策局長顕彰(近畿では滋賀県の(株)大兼工務店)がそれぞれ授与された。