予定価格179億5,500万円、現地調査会の受付23日まで 地方独立行政法人大阪府立病院機構では、ＰＦＩ事業で実施する「大阪府立精神医療センター再編整備事 業」の入札を公告した。現病院の建て替えにあたりＰＦＩ事業として行うもので、事業は施設建設後に所有 権を機構側に移転し、期間中は維持管理を行うＢＴＯ方式。10月に総合評価一般競争入札で事業者を決定す る。予定価格は179億5,500万円。なお現地調査会の申込を23日まで受付けている。 この事業は、府立精神医療センター（旧称・中宮病院）の老朽化等を解消するため、既存施設を解体撤去し て新病院に建て替えるもの。病院機構では、昨年10月に実施方針を発表した後、事業評価を行い、その結 果、ＰＦＩ事業では約10％の財政負担率（ＶＦＭ）が見込まれることから今年２月にＰＦＩの特定事業に選 定していた。 ＰＦＩ事業では、事業者がＳＰＣ（特別目的会社）を設立して業務を行う。事業者の業務範囲は、施設の設 計・建設、解体撤去等の「施設整備業務」と、維持管理や利便サービス等を提供する「維持管理・医療関連 サービス業務」。施設建設後に所有権を機構に移転、事業期間中は維持管理等業務を行うＢＴＯ方式として いる。 計画では、枚方市宮之阪３−16−21の建設用地約５万7,640?に、本館棟（３階建て以下）と成人棟（同５階 以下）、児童思春期棟（同２階以下）３棟440床、延べ面積２万5,899?と、付属施設として府立刀根山養護 学校精神医療センター分室など延べ500?を整備する。 入札参加者は、単独企業又は複数の企業で構成するグループとし、いずれも建築一式工事の担当企業を含む こととしている。参加資格のうち、設計担当企業は、1997年４月１日以降に、精神病床300床以上の病院設計 業務の実績を有すること。また建設業務担当企業は、建築一式工事で大阪府建設工事一般競争入札（特定調 達）入札参加資格の認定を受け、同一式工事で2006年３月９日以降を審査基準日とする経営事項審査の総合 評定値が1,200点以上あり、1997年４月１日以降に元請（ＪＶでは出資比率20％以上）として、300床以上の 病院の建築一式工事の完工実績を有し、ＩＳＯ９００１・２０００の認証を取得していることなど。今後 は、24日から６月６日まで現地調査会を行い、質疑応答を経て９月12日から10月９日までに入札参加予定者 へ参加番号を交付し、10月10日に入札書類の受付並びに開札を行い、参加資格確認と参加者へのヒアリング を実施、12月上旬に落札者を決定する。 事業者の選定は、「大阪府立精神医療センター再整備事業に係る選定事業者審査委員会」が、落札者決定基 準に基づき審査する。落札者は2008年３月に機構側と事業契約を締結、新病院建設後の2010年11月末に新病 院を引き渡しを行い、同12月１日から維持管理業務を開始、新病院は2011年３月１日に開院する。事業期間 は2026年３月１日まで。 なお、現地調査会への申込は23日まで。担当は同病院機構本部事務局ＰＦＩ推進グループ（電話06-6692- 8472）まで。電子メール（konbu03@opho.jp）で。また入札説明書等はホームページからのダウンロードも 可。 大阪府立病院機構 http://www.opho.jp/