芦澤氏と小笠原氏に (社)日本建築家協会近畿支部(吉羽逸郎支部長)が主催する「第2回関西 建築家新人賞」の受賞者に、芦澤竜一氏(35)=芦澤竜一建築設計事務所、 と小笠原絵里氏(45)=間工作舎=が決定した。表彰式は23日に開催される JIA近畿支部総会席上で行われる。
同賞は、設計活動に携わる意欲に満ち溢れた建築家の育成・発掘を目的に、近畿支部地域で活躍する45歳以 下のJIA建築家を対象に実施している。今回は13人の応募があり、遠藤秀平氏を審査委員長とする3名の 審査員が書類審査から現地審査を経て両氏を選出した。 受賞作品は、芦澤氏が「SETRE Chapel(セトレチャペル)」、小笠原氏が「錦綾幼稚園」。両 作品について遠藤委員長は、「両氏があこがれる建築と、それを乗り越える力を有していたことがポイン ト」と講評。吉羽支部長も、「2回目にして非常に良い作品が選ばれた」と同賞創設の意義が満たされたこ とを喜んだ。 SETRE Chapelは、神戸市垂水区に建設されたSRC造2階建て、延床面積296.69?のブライダ ル施設。明石海峡大橋を望むロケーションを活かし、大橋を切り取った開口部から取り入れ「自然現象で変 化を遂げる空間を利用した」とし、受賞にあたっては「光栄に思い、この賞を励みとして活動を続けてい く」と語った。 錦綾幼稚園は、京都市北区にある幼稚園で、RC造1部S造、延床面積879.92?のもの。開放的な空間を感 じさせる分散配置と屋根が特徴で、「園児がのびのびと感じる空間」がポイントとし、「関わった全ての人 に感謝し、さらなるスタートだと思う」と受賞の感想を述べた。 ※受賞作品等については特集に掲載※