奥村JVと清水建設が受賞 5団体合同安全公害対策関西支部(本庄正史支部長)の火薬類対策部会(和 田哲郎部会長)では、火薬類消費現場優良事業場表彰式を18日、大阪市中央 区の建設会館で開催し、奥村・大豊・白洋特定JVの「上ノ城トンネルJv 工事事務所」と、清水建設の「新田戸トンネル作業所」が表彰された。
表彰式では、同部会の専門委員から優良事業場の点検状況と選考経過報告が行われた後、和田部会長から、 奥村JVの玉川仁所長と清水建設の中川亨所長らに、賞状と記念の盾が手渡された。 挨拶で和田部会長は、関西支部が自主的に制定した管理基準により「保安対策と不正流出防止に取り組み成 果を上げており、会員各社と実践する現場第一線の方々に敬意を表す」とし、世情不穏な中、「現場におけ る火薬類という危険物の保管、取り扱いについては、より一層の厳正な管理が求められる。引き続き気を引 き締めて管理にあたってほしい」と要請した。 次いで、受賞者を代表して玉川所長が、受賞に対する謝辞を述べるとともに、「これを機に、管理水準の向 上を図り、地域社会の安全と環境保全等に努めていきたい」と、さらなる努力を誓った。 上ノ城トンネルJV工事事務所は、和歌山県発注の「町道サン・リゾートライン線(仮称・上ノ城トンネル 第2工区)道路改良工事」として、延長630mのトンネルを補助ベンチ式全断面掘削NATM工法で施工。火 薬類管理では、明確な所長方針の下、保管から運搬、作業に至るまで、工夫と配慮がなされ、また作業所独 自の監理システム構築などが評価された。 新田戸トンネル作業所の「奥瀞道路新田戸トンネル工事」は近畿地方整備局発注の工事。トンネル延長2,040 m、補助ベンチ式全断面掘削NATM工法で実施されている。同現場では、モニターによる常時監視はじ め、取り扱い従事者のチェックを厳正にし、従事者以外の取り扱いを防止するなど、全ての項目で極めて優 秀とされた。