都市再生機構西日本支社の浜甲子園さくら街（第一期建替）「タウンスケー プをつくる団地再生デザイン」が、日本都市計画学会関西支部主催の「2006 年度関西まちづくり賞」を受賞した。 同賞は、関西のまちづくりや都市計画の分野で貢献、また特色のある画期的 な成果や実績を表彰することを目的に日本都市計画学会が1998年に創設した もので、今回が９回目。昨年９月15日から10月31日に募集を行い、９件の応 募・推薦を受け付け、同賞選考委員会による選考の結果、浜甲子園を含む３ 件が選定された。 中層スケールの街の表情づくり（既存の集合住宅の高さに近い５階の高さで 上下を明確に分割し、小さく分節したユニットが建ち並びできるまちなみ） とする「タウンスケープをつくる団地再生デザイン」の説明は次の通り。 ▽中層棟上部 （中層棟下部の色合いが目立つよう、上部は落ち着いた色を使用） ▽中層棟・高層棟下部 （明るいホワイト系を基調にユニット毎に色合いを変化） ▽高層棟上部（青空に映える浮遊感のあるホワイトを使用） ▽高層棟中間部 （分節しながら全体を淡い色合いとし、圧迫感をやわらげ軽快さを表現）
選考では「周辺の状況と連続させ敷地を街区に分け、住棟の低層部を道路側でまちにひらくデザイン」とし 「ときには低層部が店舗やカフェとなったり、高齢化に対応したデイケア施設が開設可能な空間が用意さ れ、次世代のまちづくり型団地再生を提案するもの」と評価された。浜甲子園団地建替事業（第１期）（兵 庫県西宮市古川町、枝川町）概要は、ＲＣ造６から14階建て877戸、入居は2005年10月が658戸、2008年５月 入居開始予定が219戸。受賞者は都市再生機構西日本支社、（株）現代計画研究所大阪事務所、（株）ＵＲサ ポート、（株）昭和設計、（株）空間創研。授賞式およびプレゼンテーションは４月24日、大阪市立大学文 化交流センター（大阪駅前第二ビル六階）で15時から行われる。