西日本建設業保証(株)は、同社の前払金保証取り扱いからみた7月の近畿の公共工事動向をまとめた。件 数は前年同月比7.8%増(以下、本文中の%はすべて前年同月比)の2,915件となったが、請負金額は14.2% 減の1,288億円となり、前年同月を下回った。 地域別の請負金額で見ると、増加したのは京都(37.8%増)と、国の大型工事が寄与した奈良(21.0%増) の2地域のみ。前年度大型工事の反動があり大幅減となった兵庫(34.1%減)、大阪(16.3%減)では2桁 減となり、和歌山(10.2%減)も市町村の減少により減少、また滋賀(7.1%減)でも公団事業団等の反動で 減少した。 一方、発注者別の請負金額は、大型工事(大和御所道路工事・奈良)が寄与した国で2桁増したほか、府県 でも微増に。しかし、その他の公共的団体では前年度の大型工事(北野田駅前B地区市街地再開発組合・大 阪)の反動で半減、また、市町村でも前年度大型工事(神戸空港関連工事)の反動があり2桁減となったほ か、公団事業団等でも前年の反動(滋賀)で減少した。 発注者別の請負金額と増減率は次の通り。 ▽国 =137億円(10.8%増) ▽公団事業団等 =80億円(3.6%減) ▽府県 =321億円(3.7%増) ▽市町村 =666億円(15.0%減) ▽その他の公共的団体 =82億円(59.0%減)