100年後のビンテージレジデンス 三洋ホームズはじめ10社は11日、商業施設複合型構想タワーマンションプロジ ェクト「ザ キタハマ」の発表会を大阪市中央区の綿業会館で行った。発表会 には各社の代表者らが出席、プロジェクトにかける熱意や思いを語るととも に、その全容を明らかにした。(プロジェクト概要は特集記事参照)
発表会では、初めに幹事企業である三洋ホームズの田中康典・会長兼社長が挨拶。田中会長は、近代国家発祥 の地である北浜での事業に、「歴史の重みを感じるプロジェクトとし、事業10社が志を同じくし、手を携え素 晴らしいエリアをつくっていきたい」とその決意を述べ、「今後も各社が知恵を出し合い、設計者と施工者の 協力を得て、2009年の春には入居者を迎え、新しいアーバンライフをスタートさせたい」と期待を寄せた。 次いで、副幹事企業で、設計と施工、販売担当を代表して長谷工コーポレーションの岩尾崇社長が、「シンプ ルな住戸設計やセキュリティ強化、環境配慮など、ハード・ソフトともゆとりある生活を楽しんでほしい」と その特長を語り、アートプランニングの寺田千代乃社長も、都心の賑わいづくりには経済界も取り組みを進め ているとして、「このプロジェクトが、大阪市と経済界と一体になることで都市居住の魅力が高まるだろう」 との思いを披露した。 この後、事業概要と設計デザインについて各担当者が説明を行った。立地特性については、計画地一体は北浜 リノベーションブロックとして再開発が進んでおり、「多彩なまち活性化プロジェクトが進行中の注目のエリ ア」とした。また、地下鉄・北浜駅と直結し、京阪電鉄淀屋橋駅まで地下通路で連絡、さらに竣工時には開業 している中之島線なにわ橋駅とも近接するアクセスの利便性も上げた。 プロジェクトコンセプトは、「街の歴史・文化を継承し、時を越えて100年後のビンテージレジデンスを目指 す」もの。共用部分には、世界的なインテリアデザイナーのジェリー・ビール氏を起用して、インターナショ ナルスタンダードを意識した「本物のホスピタリティデザイン」を採用。11階のオーナー専用フロアはじめ、 12階のクラブルーム、29階にビューラウンジ、48階にはゲストルームとビンテージ専用フロアを設置する。さ らに、11階には地上約43mに位置する空中庭園なども計画。このほか、居住者の日常生活をサポートするフロ ントサービス、48階以上のビンテージフロア居住者限定のコンシェルジュサービスも提供する。 また、堺筋に面して低層棟のキタハマプラザ、その奥に超高層タワーを配置することでまちなみに配慮。タワ ーは、「モダンとクラッシック」の2つのエスプリを体現し、力強く空に向かうイメージで、タワー頂部に は、街の品格を表すランドマークとして「ティアラ」をデザインしている。 発表会の出席者は次の通り。 ▽田中康典 =三洋ホームズ会長兼社長 ▽岩尾崇 =長谷工コーポレーション社長 ▽寺田千代乃 =アートプランニング社長 ▽粂井常夫 =エヌ・ティ・ティ都市開発関西支店長 ▽藤川泰延 =神鋼不動産社長 ▽金原策太郎 =平和不動産社長 ▽山口政廣 =名鉄不動産大阪支店長 ▽山田仁 =三菱電機ライフサービス社長 ▽中尾洋次郎 =近畿菱重興産社長 ▽天羽信也 =ユニチカエステート不動産事業本部長