中小・中堅業者の経営改善など支援、アドバイザーの無料派遣も 国土交通省は、中小・中堅建設業者の経営改善や経営革新の取り組みを支援するため、2005年度から実施して いる「ワンストップサービスセンター事業」を今年度も継続する。事業開始は4月12日から。 現在、中小・中堅建設業者の中には、公共投資の減少などで非常に厳しい経営環境に置かれている業者が多 い。このため国土交通省は、業者からの問い合わせや個別・具体的な相談に対応する「建設業総合相談受付窓 口」を全国に設置して対応している。近畿ブロックでは、近畿地方整備局建政部建設産業課をはじめ建設業振 興基金構造改善センター、各府県の建設業協会で、また、東京の建設産業専門団体連合会や全国鉄筋工事業協 会などでも相談に乗っているのが現状だ。 具体的な相談内容は、「まずは自社の経営を見直したい」「新しい事業にチャレンジしたい」「今後の経営計 画を策定したい」など。経営上の個別・具体的な相談を希望する場合は、「建設業経営支援アドバイザー」を 派遣。このアドバイザーは、(財)建設業振興基金に登録している中小企業診断士や税理士などの専門家。相 談内容に応じて相談窓口の担当者が選定し、相談申込み受付後は、別途アドバイザーから連絡があり、派遣日 時や派遣場所について個別に調整してアドバイスを受けるというもの。例えば経営診断、経営戦略の立案、事 業計画の策定など、建設業者が悩んでいる経営上の課題に対して幅広く対応する。1事業者につき2回までは 無料(昨年度の利用者も新たに2回まで無料)。3回以降は自己負担。また、新分野への進出に際しても関連 する情報を希望する場合は、各種資料を提供する。 近畿地区の問い合わせは近畿地方整備局建政部建設産業課(電話06-6942-1141)へ。 ワンストップサービスセンター事業 http://www.yoi-kensetsu.com/one-stop/top/