高機能商品の開発拠点に 三菱樹脂（株）（神尾章社長）が、昨年４月から同社の主力工場である長浜工 場（滋賀県長浜市三ツ矢町５−８）内に建設を進めてきた新しい研究開発棟が 完成した。新研究開発棟は、創業60周年の記念事業の一環として、三菱樹脂グ ループの次世代に向けた高機能商品の開発拠点とすべく建設したもの。総投資 額は約15億円。施工は大林組が担当した。
建物は３階建て、延べ7,020?の規模で、１階にエントランスと大型の新商品試作ラインを、２階には実験室 と新商品展示場、応接室を、そして３階に実験室と事務所。会議室を設けている。また、１階と２階には複数 のクリーンルームも設置しており、電子材料などの最先端材料の開発にも適した研究開発環境を整備してい る。 新研究開発棟では、同社の基盤技術である高分子材料設計技術、多層化・複合化技術、延伸配向技術などの技 術力の強化と、新たな機能を付与する次世代基盤技術の構築、さらにそれらの融合・結合によって顧客のニー ズにマッチした差異化新商品を開発していくと同時に、顧客と新商品を共創していく場とする。 同社では、今回の新研究開発棟の完成で、Ｒ＆Ｄ体制の充実・強化を図るとともに、顧客のニーズに的確かつ タイムリーに応える新商品開発と、そのための技術基盤の強化を一段と加速させ、顧客と一体となって「収益 力の高い開発型企業」めざしていく方針。 ※新研究開発棟 三菱樹脂 http://www.mpi.co.jp/