新工法や改善事例など （社）大阪建設業協会土木委員会並びに大阪土木施工管理技士会の主催による「土木技術セミナー」が２月27 日、大阪市中央区の大阪建設会館・六階研修室で開催され、土木の最先端技術・新工法の紹介や土木工事にお ける施工の工夫・改善事例の発表が行われた。 13時30分から始まったセミナーには、会員各社の土木技術・工事関係者など約100人が参加。最初に主催者を 代表して土木委員会の友廣康二委員長（（株）大林組執行役員）が挨拶し、建設業界を取り巻く厳しい現況に 触れた後で「セミナーの内容について、各自が今後の日常業務の中で生かしてください」と呼びかけた。 この後、まず社土木学会特別上級技術者の山内英治氏（元（株）大林組）による「総合評価方式への対応」と 題した特別講演が行われ、価格と品質が総合的に優れた者を落札者とする同方式の実施に至るまでの背景や概 要等についてわかりやすく説明した。 引き続き、土木の最先端技術・新工法として「ＰＣＢ・ダイオキシン類汚染土壌対策」（（株）鴻池組）など ４例が、また土木工事における施工の工夫・改善事例では「騒音対策を目的とした鉄道跨線橋改築工事」など ２例がそれぞれの担当者から紹介された。 発表されたテーマと講師は次の通り（敬称略）。 ■土木の最先端技術・新工法 ▽ＰＣＢ・ダイオキシン類汚染土壌対策 （株）鴻池組大阪本店土木技術部課長・中島卓夫 ▽ダイオキシン類汚染土壌・底質無害化処理技術（ダイオ・スイーパー） （株）竹中土木工事部工務・技術グループ・菅沼優巳 ▽断面修復用湿式吹付け工法ーＴＤＲショット工法ー 飛島建設（株）土木本部土木部主席技術員・名倉政雄 ▽杭基礎耐震補強工法（ＣＰＲ工法）の開発 （株）間組技術・環境本部技術研究所技術研究第一部地盤・耐震チーム・浦野和彦 ■土木工事における施工の工夫・改善事例 ▽騒音対策を目的とした鉄道跨線橋改築工事 （株）奥村組関西支社土木工事第四部工事主任・守屋裕兄 ▽地中連続壁施工における機械設備改善事例 鹿島建設（株）難波立坑ＪＶ工事事務所工事課長・福下敏至