ＣＭの概要や業務など学ぶ 日本コンストラクション・マネジメント協会（日本ＣＭ協会）は３日と４日の２日間、大阪市中央区の大阪府 建築建保会館で「2006年度・ＣＭ講習会」を開催した。この講習会は、３月18日に大阪など全国五カ所で実施 される「ＣＭ資格試験」の受験者を対象に行われたもので、当日はゼネコン、設計事務所、コンサルタント会 社の関係者ら約30人が受講し、ＣＭの概要や業務などについて学んだ。 このうち、講習会初日の３日は、最初に京都大学助教授（国際融合創造センター）で、日本ＣＭ協会関西支部 の金多隆副支部長が、同協会発行の「ＣＭガイドブック」をテキストにＣＭの全体概要をわかりやすく紹介。 具体的に、ＣＭ方式は発注方式の一つの選択肢であり、設計者や工事監理者、施工者とは独立した立場である とする一般原則を説明した。そして、全体をうまく調整して初期の目的に向かって円滑に事業を進めることが マネジメントであり、発注者の立場でプロジェクトをマネジメントし、ＣＭサービスを提供するのがＣＭｒ （コンストラクション・マネネジャー）の役割だと指摘した。 １日目はこのほか、タウ・プロジェクトマネジメンツの高塚哲治氏、（株）ゆう建築設計の衛藤照夫氏らによ る「ＣＭの業務」（全体構成、基本計画段階、設計段階、工事発注段階）についての講義が行われた。また、 ２日目は「ＣＭの業務」（工事・工事後段階、共通業務）について、前田建設工業（株）の小林道雄氏らが講 義するとともに、京都大学大学院の古阪秀三・助教授らを招いて、問題解決手法としてのケーススタディや質 疑応答などが行われた。 ＣＭ講習会は今回の大阪会場のほか名古屋、福岡でも行われており、今後は東京（２回）での開催を予定して いる。