大阪地場産の木材であるおおさか河内材による家づくりを推進する「第２回大 阪の木で安心安全な家づくり地産地消・木の家づくりセミナー」が19日、大阪 市中央区のエルおおさかで開催された。林業関係者や建築士などで構成する 「おおさか河内材利用促進ネットワーク協議会」（通称・ＯＫネット）と大阪 府が主催したもので、セミナーには約100名が参加した。 ※写真:エルおおさかで行われたＯＫセミナー
ＯＫネットは、森林の荒廃を防ぐとともに、良質な河内材を使用した家づくりを推進することを目的として平 成16年７月、大阪府森林組合や建築士、工務店などが参加して設立された。これまで、河内材の普及促進を目 指した活動を展開しており、セミナーも昨年に次いでの開催となった。 セミナーでは、初めに主催者を代表して大阪府環境農林水産部森林課の田川静一課長が挨拶に立ち、「自然環 境保全からも森林の果たす役目は重要であり、その適切な整備管理とともに木材資源の有効活用が必要だ」と し、ＯＫネットの活動について「顔の見える家づくりを推進する上でも、河内材の良さを知ってもらう上でも 有効であり、セミナーを通してそれらの取り組みを理解してほしい」とその成果に期待を寄せた。 次いで、大阪府森林組合副組合長でＯＫネットの奥野壽一運営委員長が、「木材の乾燥法などの難しさは理解 しており、地元材を使った家づくりで地域の工務店が苦労する中、それらをフォローするため、川上から川下 までネットワークするのが我々の役目だ」と挨拶、森林保護と地域活性化の観点からの取り組みを訴えた。 セミナーは第１部で「全国の優良ネットワークから学ぶ‘地域材を活かした家づくり‘」について、（株）空 間工作所の小須田廣利代表取締役が、第２部では、岡山県木材加工所技術センターの河崎弥生・専門研究員に よる「木造住宅における乾燥材の重要性」についての講演が行われた。