ＰＦＩの実施方針発表 ３月に入札公告 総合評価一般競争で 大阪府はこのほど、「府営千里佐竹台住宅（２丁目）民活プロジェクト」の実施方針を発表した。ＰＦＩ事業 として、対象地を２工区に分け府営住宅と民間住宅などの整備を一体的に行うもので、特定事業に選定後、３ 月下旬に入札公告を行い、総合評価一般競争入札（ＷＴＯルール）で１０月に落札者を決定する。なお、実施 方針に対する説明会を２５日に開催する。 この事業は、事業用地を用地を２工区に分け、第１工区に建替住宅と活用用地での民間施設等を整備し、第２ 工区は建替住宅のみの整備を行う。活用用地はＰＦＩ事業者が自ら取得して、自らの事業として民間施設等を 整備、建替住宅は建設後の所有権を府に移転するＢＴ方式とする。 計画では、吹田市佐竹台２の敷地面積約３・４９?に、建替住宅として第１工区に２８５戸、第２工区は２２ ０戸の合計５０５戸を整備。住宅は１ＤＫから４ＤＫを中心に、建物は１０階建て以下として複数棟でも可と している。また活用用地では、土地の高度利用を図り、若年層の居住に配慮した良質な住宅や地域活性化につ ながる施設を建設することとしている。 事業スケジュールでは、議会決議を経て今年１２月中旬に事業者と特定事業契約を締結、平成２０年８月頃に 活用用地を譲渡、同２２年度に第１工区の本移転、同２４年度に第２工区への本移転を行う予定。事業期間は 概ね５年間としている。 ＰＦＩ事業者は、事業計画の策定とともに、建替住宅の設計・建設などを行う「府営住宅整備業務」と「入居 者移転支援業務」、付帯事業としての「活用用地業務」が業務範囲。府営住宅整備業務では、既存住宅の解体 撤去として第１工区で２０６戸（第５棟 １２棟）、第２工区１０４戸（第１棟 ５棟）が含まれている。 事業者の選定は、複数の企業で構成するグループによる総合評価一般競争入札で行う。入札参加者のうち設計 担当企業は、過去１０年間にＲＣ造８階建て以上で延床面積６、３００平方?以上か戸数９０戸以上の共同住 宅の設計業務実績を有する者としている。 建設担当企業は、共同施工方式での２者又は３者で構成する特定ＪＶとし、経営事項審査の総合評点が１、０ ５０点以上１、２６９点以下の企業が２者以上含まれる場合は４者構成でも可能とした。出資比率は２者３ ０％以上、３者２０％以上、４者１５％以上で最大の者が代表者となる。 ＪＶでは、メンバー１者以上が建築一式工事で大阪府建設工事一般競争（特定調達）入札参加資格者で、同一 式工事での経審の総合評定値が１、２００点以上あることなど。また、過去１０年間に元請（ＪＶでは出資比 率２０％以上）として、ＲＣ造８階建て以上で延床面積６、３００平方?以上か戸数９０戸以上の共同住宅の 施工実績を有することとしている。 今後は、２月中旬に特定事業の選定を行い３月下旬に入札公告を公表。４月に説明会と現地見学会を開催し、 ７月下旬に入札書の受付・開札を行い、１０月上旬には落札者を決定する。落札者の決定は、「府営住宅建替 事業における民間活力の活用委員会」が、入札価格や活用用地取得価格、事業計画などについて総合的に審査 して行う。 なお、実施方針に関する説明会を２５日午後２時から、大阪府立女性総合センター（ドーンセンター）で開催 する。参加申込は２４日までに大阪府住宅まちづくり部住宅経営室住宅整備課までメールで。また併せて、質 疑・意見を３１日まで同課で受付ている。メールアドレス jutakuseibi.03@sbox.pref.osaka.lg.jp ）