小説家で尼僧の瀬戸内寂聴さんはこのほど、京都市名誉市民に内定した。 「田村俊子」(田村俊子賞受賞)、「夏の終わり」(女流文学賞受賞)などを発表され、小説家としての地位 を築かれた後、昭和49年に京都・嵯峨野の寂庵に居を構え、その後も活発な創作活動を続けている。 また、小説家として活躍されるだけでなく、寂庵では説法を行い、多くの人々に生きる希望を与えている。 この間、「花に問え」(谷崎潤一郎賞受賞)、「白道」(芸術選奨文部大臣賞受賞)を発表、さらに平成20 年に一千年紀を迎える「源氏物語」の現代語訳を完成している。 京都市右京区在住。84歳。