偏芯構造で樹木支持 東邦レオ?（大阪市中央区、橘俊夫社長）では、偏芯構造で樹木を強力に支持する木杭 式地下支柱「フィット・スーパーマグ」を新開発、このほど発売を開始した。木杭の手 軽さと金属の安定感を組み合わせたもので、都市の景観を維持しつつ、従来の４割のコ ストで地下支柱が実現できる。 街路樹や建物外構の移植樹木には、転倒防止用に支柱材を通常設置するが、狭い場所や 景観を重視する場合には現在、支柱が表に出ない地下支柱が活用されている。従来の地 下支柱は鉄素材が中心だったが、低コストかつ支持力の強い地下支柱の要望が多いこと から同社では、造園分野で使用される木杭に注目、開発に着手した。
【写真】フィット・スーパーマグの概要
フィット・スーパーマグは、斜め上に木杭を引き抜こうとする時に働く大きな力（偏芯力）を活用したことが 大きな特長で、具体的には倒れる力に対し、「根鉢への横圧抵抗力」「木杭抵抗力」「金属抵抗板による抵抗 力」の３つの抵抗力で強力な樹木支持力を発揮する偏芯構造のほか、 ▽使用する部材が最小限で安価 ▽施工が容易で機械も不要 ▽打ち込んだ木杭が時間経過にともない腐食するため、金属抵抗板によるダブル支持構造 ▽根鉢の肩部分に固定部材が集中し樹木が生長しても幹の首締め減少が現れにくい―など。 施工手順は ?樹木植え込み ?木杭打ち込み ?偏芯マグカップ取付 ?根鉢周囲をベルトで固定 ?後付け抵抗板の取付。 樹木の高さに合わせ５仕様。販売価格は３〜５?の樹高対応のＭＧ―１で9,800円から（木杭費用含まな い）。３年後に３億円の販売を目指す。同社では、木杭に間伐材の再利用を推進し、郷土の環境改善にも貢献 したい考え。