第３回会合開く 千里ニュータウン再生のあり方検討委員会（委員長＝加藤晃規関西学院大学教 授）の第３回・会合が４日、豊中市千里文化センターで開かれ、ニュータウン 再生への基本方針を示した「たたき台」を基にめざすべき方向や将来像につい て活発な意見交換が行われた。「役割分担と連携」「循環」「ストック活用」 「広域」「先導性」の５つの観点から、現在の課題を解決し、街の活力を発展 させ継承することをめざすことで合意した。 会合では、「ニュータウン再生について、色々な考え方があるが、40年という 歴史の中で住民が生活していることを基本としてほしい」、「将来の世代のた め、千里の基金を設置して、財政的問題も含めた新しい都市づくりを考えてい くべき」、「計画過程では働く女性は想定していなかった。働く女性に優しい 街になってほしい」などの意見が出、今後も「北大阪の核となる街をめざし て、多世代が楽しめる街へ再生するには何が必要か」など議論していく。 ニュータウンの現状を踏まえて、再生へさらなる推進を図るために千里ニュー タウン再生連絡協議会は９月13日に千里ニュータウン再生のあり方検討委員会 を設置した。会合は定期的に開かれ、再生のあり方や方向性について検討され る。今後は基本方針の設定、実現化方策の作成を経て、今年度に再生の方向性 を示す「千里ニュータウン再生指針案」を策定する。
※写真上：加藤委員長（関西学院大学教授） ※写真下：目指すべき方向性や将来像について活発な意見交換が行われた第３回「千里ニュータウン再生のあ り方検討委員会」