免震創著などに関心 「土木の日」に合わせた地元との交流 ?奥村組(奥村太加典社長)は先頃、茨城県つくば市にある同社技術研究所 に、つくば市立今鹿島小学校の5年生29人を招き、見学会を開催した。同研 究所では、11月18日の「土木の日」に合わせた土木学会関東支部との共催 イベントとして、1994年から毎年地元小学校との交流を行っているもの。
児童たちは「土木の日」と土木について説明を受けた後、構造材料実験棟や国内初の実用免震ビルである研究 管理棟、音響実験棟、耐震実験棟などの施設を見て回った。
【写真】無響室で音の勉強 構造材料実験棟では、水、砂利、砂、セメントが混合されてコンクリートができることや自由な形を作れるこ とに感心するとともに、練ったばかりのコンクリートをゴム手袋に入れ、手の形のオブジェクトを作ってもら うことで、その「やわらかさ」や「強さ」を実感していた。同実験棟では、遠い位置から接触させずにビーカ ーの熱湯、人間の体温、コンクリート温度などを「赤外線温度センサー」で計測し、その温度分布画像を見せ ながら、同センサーでコンクリートの劣化診断などができることを説明した。 次に、同社の得意技術である「免震」について説明。児童たちは、同技術が地震の被害を大幅に軽減すること に関心を示し、耐震実験棟の展示コーナーに設置している免震装置を熱心に動かしていた。また、実際の地震 の揺れを再現できる3次元振動台を用いて、当日行われていた陳列棚の振動実験を真剣な表情で見ていた。 最後に、音響実験棟の残響室と無響室でピストルの音の聞こえ方(響き方)の違いを体験してもらった。 同社では、この見学会が児童たちにとって土木・建築技術に親しむとともに、興味や関心を持つための良い機 会になればとしている。