西日本建設業保証（株）は、同社の前払金保証取り扱いからみた10月の近畿の公共工事動向をまとめた。件数 は前年同月比14.7％減（以下、本文中の％はすべて前年同月比）の3,050件、請負金額も14.3％減の1,387億円 となり、件数・請負金額ともに前年同月を下回った。 地域別の請負金額では、増加したのは市町村の大型工事（岩出クリーンセンター建設工事）が寄与し大幅増と なった和歌山（26.5％増）のみ。兵庫（28.9％減）では前年度大型災害復旧工事の反動で大幅減、奈良 （27.7％減）も国で大きく減少し大幅減に。滋賀（19.8％減）は国と市町村で減少し２桁減、京都（19.4減） は前年度災害復旧工事の反動等で２桁減、大阪（0.9％減）は前年並みとなった。 一方、発注者別の請負金額は、「国」・「独立行政法人等」が前年度大型工事（加古川刑務所第二庁舎等新営 工事、関西国際空港関連工事）により大幅減、「市町村」も前年度大型工事の反動（姫路市防災センター新築 工事他）で減少した。また「府県」では前年度災害復旧工事の反動で減少、「その他公共的団体」は前年並と なった。発注者別の請負金額と増減率は次の通り。 ▽国＝145億円（39.9％減） ▽独立行政法人等＝88億円（35.8％減） ▽府県＝433億円（6.9％減） ▽市町村＝665億円（7.3％減） ▽その他公共的団体＝54億円(0.8％減）