（社）大阪建設業協会（淺沼健一会長）では、建設汚泥のリサイクルと石綿飛 散防止対策をテーマとした「環境対策セミナー」を13日、大阪市中央区のエ ル・おおさかで開催した。同協会環境委員会（齋藤久克委員長）が編集した 「建設工事の環境対策要領?・石綿飛散防止対策の手引き」の発刊に伴い開催 したもので、会員各社の担当者ら約170人が参加した。
セミナーでは、初めに主催者を代表して齋藤委員長が挨拶。齋藤委員長は、環境問題への意識が高まる中、関 係法令の改正がはじまり、「法令に基づく手続きへの対応が複雑になってきている」と指摘、このため施工者 の取るべき措置をテキストとしてまとめたとし、「直面する疑問などへ有効に活用してほしい」とセミナーと 合わせ、その成果に期待を寄せた。 続くセミナーでは、「建設汚泥の再生利用に関するガイドライン」の運用について、建設汚泥の状況や再生利 用の促進などポイントを地方整備局の下野公仁・企画部技術調査課長が解説したほか、委員会メンバーによる テキストの説明が行われた。 テキストとして使用した今回の要領は、解体作業所の責任者が法令に基づく必要不可欠な事項を解りやすくま とめ、関係行政機関に提出する届出書類や作業所内外への掲示の記載例のほか、疑問点についてのＱ＆Ａにし て掲載したもので、大建協ＨＰからのダウンロードも可能としている。