日立物流 関西メディカル物流センター 設計・施工は竹中工務店 物流施設専門の不動産開発会社プロロジス(日本本社=東京都港区東新橋、山 田御酒・プレジデント兼日本共同CEO)は2日、?日立物流(鈴木登夫・執 行役社長)専用の大型物流施設「プロロジスパーク舞洲?」(名称・日立物流 関西メディカル物流センター)の竣工式及び開所式を、大阪市此花区北港緑地 の同施設で執り行った。
当日の式典には、来賓の大阪市港湾局の真田幸直・臨海地域活性化室長をはじめ関係者ら多数が出席。日立物 流の鈴木社長の挨拶や、感謝状の贈呈、プロロジスの山田・プレジデント兼日本共同CEOによる謝辞、記念 品の贈呈、鏡開きなどが行われ、同施設の竣工を祝福するとともに、今後の事業のさらなる発展に期待を寄せ た。この中で、鈴木社長は「プラットフォーム事業を通じて物流の効率化を実現するとともに、地域の発展に も貢献したい」と同施設の役割に期待を寄せた。 建物はSRC造(柱)・S造(梁)地上6階建て、敷地面積24,783?、延べ床面積56,511?。設計・施工は? 竹中工務店が担当した。着工は今年3月。 同施設は、日立物流の「関西メディカル物流センター」として、医薬品メーカーをはじめとするメディカル業 界の顧客の西日本地区中核拠点として稼働するもの。同センターでは、メディカル業界に適した情報システ ム・輸配送網などを構築し、共同保管・共同配送等の共同物流を提案する「業界プラットフォームサービス」 の提供を予定。 施設の主な特徴として、1階倉庫スペースに合計66台の車両が接車できる両面トラックバースを採用し、出入 庫を迅速かつスムーズにできるようにしている。輸送機器類は1.5?垂直搬送機12基、3.5?荷物用エレベー ター3基を装備し、階層間をスピーディーで効率的な搬出入を可能にした。また、敷地内に最新の空調設備を 完備した危険物倉庫を設置した。 環境保全対策としては、金属製断熱サンドイッチパネルを外壁の全壁面に採用。先進的な外観を備えるととも に、断熱性と耐久性を高めることで、空調経費の低減を図ると同時に省エネルギー効果を高めている。さら に、空調システムの約半分に氷蓄熱空調システムを採用することで、夜間電力を有効活用するなど経費節減、 資源確保、二酸化炭素の削減などに対応している。 また、休憩所や食堂などのアメニティ施設、最新のオフィススペースに加え、最新の防災システムとセキュリ ティシステムなどを備えている。 そのほか、大阪市が推進する舞洲地区まちづくり要綱に則り、自然との共生や地域の活性化をサポートする施 設内容となっている。 今回の「プロロジスパーク舞洲?」は、日立物流へ専用で賃貸される施設(ビルド・トゥ・スーツ型/1社専 用)としては西日本初、国内では3施設目となる。なお、日立物流が賃貸利用する国内のプロロジスパーク は、マルチテナント型の2施設を合わせて合計5施設となる。