2008年に「千里ディアヒルズ」誕生 中高層マンション3棟、高齢者福祉施設など マンションの分譲から開発までデベロップメントビジネスを手掛ける(株)日 本エスコン(本社・大阪市中央区、直江啓文取締役社長)は有コンステレーシ ョン・ワン(SPC)と共同で、大阪・千里丘陵地(吹田市長野東17)に自然 のパワーをとり込む環境共生型の街「千里ディアヒルズ」の開発計画を着々と 進めている。甲子園球場の約7倍の広さを持つ約9万8,000?の敷地にファミ リータイプの中高層マンション3棟(431戸)をメーンに丘陵の高台に位置す る145区画の戸建て住宅や高齢者福祉施設など5つの特色ある施設を描いた
開発コンセプトは「豊かな自然と住環境の調和、多世代の共生」。街を1つの「森生の丘」と捉えているとこ ろがポイントだ。設計・監理は(株)TOKI設計、総合デザイン監修は(株)高松伸建築設計事務所。総合 施工は(株)大林組。2008年の街開きをめざす。総事業費は約240億円を見込む。 〜建築家の高松氏も参画〜 千里ディアヒルズの開発地は吹田市長野東17番一。住宅地に自然林が広がる敷地約9万8,000?がその対象 で、北摂最大級となる環境共生の街づくりをめざしている。エリア内は大きく「マンション(集合住宅)」、 「戸建て住宅」、「自然公園」、「高齢者福祉施設」、「教育施設」などに分かれ、2008年に世代を越えた交 流を生む街として生まれ変わる。 開発エリアでメーンとなるファミリー層を対象とした中高層マンションは3棟で、総戸数431戸、総延べ床面 積約4万7、600平方?。事業区域は約2万0,400?。外観は3棟とも、太陽光や木々、草花との共生を感じな がら、人が集い、住まう土地を連想させる複数のアースカラーを用いて表現されている。施主は(株)日本エ スコン、(株)ホームズ、新星和不動産(株)の3社。施工は東海興業(株)大阪支店が担当している。 3棟のうち、先行して9月に工事着手した「ブライト・リッジ」はRC造地下1階地上15階建て、260戸、延 べ2万6,931.08?の規模。残る二棟は2007年1月の着工予定で、「アーバ・リッジ」はRC造地下1階地上12 階建て、119戸、延べ1万3,361.82?、一方、「クレセント・リッジ」はRC造地下1階地上8階建て、65 戸、延べ7,292.50?。今月下旬から分譲開始、2008年3月下旬から入居を予定している。 またこのプロジェクトには、建築家の高松伸氏とランドスケープデザイナーのジェイソン・ヴァン・ヘリック 氏(米国)が参画しており、開発地の中央部分に自然林(約1万1,400?)を残して、「Ring」というモ チーフで、人と自然、建物とをつなぐ都市空間を提案している。他にも、戸建て住宅(145区画)や高齢者福 祉施設、教育施設など多彩な施設や自然公園を計画しているが、いずれも内容は2007年1月以降に具体化され る。 ※写真:「千里ディアヒルズ」完成イメージ