「舗装」中心に10件 （社）日本道路建設業協会関西支部（樋口一義支部長）の「第２回特殊技術工法説明会」が３日、大阪市中央 区のエル・おおさかで開催された。会員各社が開発・保有する新技術や工法の普及を目的としたもので、発注 機関や設計事務所、会員各社の代表ら約120人が参加した。 説明会では、初めに主催者を代表して支部技術振興委員会の棚橋啓・副院長が挨拶。棚橋副委員長は、道路舗 装技術に対する社会的要請は大きく会員各社では新しい技術や工法の開発に努めているが、「それらの成果が 広く知られていないのが現状で、その普及促進には直接的な情報交換が不可欠だ」とし、説明会の果たす役割 に期待を寄せた。 続く説明会では、特別講演として国土交通省近畿技術事務所の和田実副所長が、新技術・新工法と舗装技術 等を中心とした同事務所の取り組みを解説するとともに、10件の新技術・工法が紹介された。 発表内容は次の通り。 ▽透水性弾性コルク舗装「ガイアートコルク」＝ガイアートＴ・Ｋ ▽スリーケイエス工法（環境対策に貢献する構造物維持・保護工法）＝三井住友道路 ▽老朽化した既設舗装を排水性舗装として蘇らせる「リペープ排水性舗装」＝鹿島道路 ▽角ドレーンによる導水帯施工の省力化＝福田道路 ▽車道用ブロック舗装構築方法「インジェクト工法」＝大成ロテック ▽常温速硬性薄層舗装マイクログリップ（一般道路から高速道路まで表面性状の改善ー予防的維持工法とし て）＝日本道路 ▽管更正工法について＝大林道路 ▽ランブルストリップス（切削溝でドライバーへ警告）＝ＮＩＰＰＯ・Ｃ ▽マルチコート（排水性舗装の耐久性を高める高機能接着層）＝東亜道路工業 ▽凍結抑制舗装ザペック工法タイプＰ・タイプＧ＝世紀東急工業