再三の時勢要請にも関わらず北朝鮮がミサイルを発射したことで中国は苦しい立場に置かれている。 中国は北朝鮮にパイプを持つという存在意義を示し、6カ国協議の議長国としての影響力を保つためにも、 これ以上の北朝鮮の暴走を食い止めたいところ。 それに失敗すれば国際社会に於ける「責任ある利害関係者(ステークスホルダー)」を標榜する中国への信 用は大幅に低下しかねない。 このため表向きは制裁には慎重姿勢を示しつつも水面下では従来にない厳しい姿勢で臨む可能性がある。 「中国が何もしなければ北朝鮮は何をしでかすかわからない(外交筋)」といった危機感は強い。