日本では、「勝ち組」「負け組」が話題になっているが、アメリカでは中間層が減少しているという。 例えば自動車産業が築いた米国製造業の土台が大きく揺れていると云う。 ゼネラルモータース（Ｇ．Ｍ）が産業再生の為に選んだ道は人員削減や工場閉鎖など大がかりなりすとらだ った。リストラの進展で一時の「倒産説」は遠ざかった様に見えるが、急激な縮小の反動は大きい。 現在、自動車メーカーを中心とする授業員の平均年収は約46,000ドル、米全体を所得の多い順に２０％ずつ ５つに分けると、真ん中のグループに入る。このグループの所得総額が全体に占める比率は、９０年代末に １５％を割り、じりじりと交代が続く。１世紀近く続いたミドルクラスの生活向上と企業成長の好循環が逆 回転すれば、衰退の連鎖に陥りかねない。