華やかに式典240人が盛大に祝う 京奈和自動車道の五條道路・橋本道路（五條ＩＣから橋本東ＩＣ）間4.2?が 17日に開通した。五條道路は近畿地方整備局奈良国道事務所、橋本道路は和歌 山河川国道事務所の発注で建設が進められており、今回の開通は奈良県域3.4 ?、和歌山県域0.8?。これによって五條北ＩＣから橋本東ＩＣまでの8.7?が つながった。
【写真：華やかに催された開通式】
開通式典は、五條道路の五條ＩＣ（五條市釜窪町地先）で催され、国土交通省の関係者、来賓、地元自治体、 施工者ら約240人が出席。冒頭、近畿地方整備局の藤本貴也局長が式辞の中で、「都市の防災化や電線の地中 化を図り、地域の活性化に資する安全で豊かな道路整備を目指している。今回の開通も貴重な土地を提供して いただいた地権者、また、地元関係者のご協力のお陰で無事開通させることができた」と感謝の意を表した。 引き続いて石田真敏・国土交通大臣政務官が「今回の開通は、和歌山県と奈良県を結ぶはじめての京奈和自動 車であり、両県の地域産業の発展、観光資源を生かした街づくりに大きく寄与するものと確信している。今後 も国民のニーズに応えていくためにも、道路特定財源の確保を目指し、必要な道路整備を着実に推進していき たい」とあいさつした。来賓祝辞では、奈良県の柿本善也知事が「相次ぐ京奈和自動車道の開通で、地域の距 離感覚が変わってきた。道路はつながってこそ値打ちがある。また、皆さんもしっかり使ってほしい」、和歌 山県の木村良樹知事の代理として出席した小佐田昌計副知事が「関西が一つになるためにも、道路整備は重要 な課題。他府県とも一層連携を図って、京奈和自動車道の早期全線開通を願っている」と喜びを語った。この 後、来賓、関係者が紅白のテープにハサミを、また同時にくす玉を割り、さらに五條市と橋本市の児童が色と りどりの風船を飛ばして待望の開通を祝い、五條ＩＣから橋本東ＩＣ間をパレードした。 京奈和自動車道は、大和平野を南北に縦貫し、京都・奈良・和歌山を結ぶ総延長約120?の高規格幹線道路。 第２名神、西名阪自動車道、阪和自動車道、南阪奈道路などと連結し、相互の広域的なネットワークを形成す る。五條道路は五條市居傳町と同市畑田町（和歌山県境）を結ぶ延長7.9?。今回の開通は3.4?（暫定２車 線）で、４月22日に開通した五條北ＩＣから五條ＩＣ間を含め五條道路は全線開通。橋本道路は和歌山県橋本 市隅田町（奈良県境）と同市高野口町を結ぶ延長11.3?。今回の開通は0.8?、４月27日には橋本ＩＣから高 野口ＩＣ間（暫定２車線）5.6?が開通している。五條道路・橋本道路とも標準幅員は22.0m、第１種２級の毎 時100?の設計速度。 今回の開通によって時間短縮による経済効果は年間約70億円と予想されている。