一致団結を呼びかけ (社)京都府建設業協会(絹川治会長)は25日、京都建設会館(中京区)で、 2006年度「通常総会」を開催した。絹川会長はじめ会員各社の代表ら296人が 出席して、今年度の事業計画や収支予算等を決めた。また、任期満了に伴う役 員改選では絹川会長が再任された。再任後、絹川会長は壇上に立ち、「会員各 社の方々や関係機関との連携を深め、建設業界の難問多岐に渡る環境を乗り切 りたい」と抱負を述べた。また「会員各社と共に企業の活性化、社会貢献活動 に邁進していきたい」と挨拶した。 総会の冒頭、絹川会長が挨拶。建設業界を巡る情勢にふれ、「景気は徐々に上 向いているというが、建設業界はさらに厳しい経営状況が続いている。今年度 の建設投資は前年比2.2%減の51兆6,700億円と予測され、業界を取り巻く環境 は依然として厳しい」と指摘した。
【写真上:挨拶する絹川会長】
【写真下:絹川会長(左)から表彰を受ける受賞者】
また、公共工事の受注環境についても、「独禁法の施行に伴い、超低価格での受注競争に陥っている。建設業 は受注しなければ経営が成り立たないが、原価にも満たない低価格での受注競争はお互いに慎まければいけな い」といい、「地域に貢献し、良いモノを真面目に造る技術と経営に優れた企業が生き残れる環境を実現する べき」と訴えた。さらに絹川会長は今だからこそ、「競争性、透明性の高い入札システムを構築するために官 民が手を取りあって、ダンピングや不正行為を排除しなければいけない」と強調、続けて「地域においても各 発注機関と協議を重ね、少しでも良い入札制度の確立をめざしたい。会員企業が一致団結して存在価値のある 団体、建設産業にしていきたい」と力を込めた。 来賓祝辞の後、2005年度事業報告や収支予算など各議案について審議され、それぞれ満場一致で可決・承認さ れた。今年度の事業計画では、京都高速道路など交通体系の整備促進とその要望を行うほか、建設産業の活性 化に資する入札・契約制度の改善要請、新分野進出と市場拡大のため特別委員会を設けて、PFI事業の調 査・研究などを実施する。 総会に先立って、社全国建設業協会会長表彰などの表彰式が行われた。