会員一体で建築士の環境守る 協調から発展、そして成熟、さらなる飛躍へ―。創立30周年を迎えた（社）大 阪建築士事務所協会（山口祥悟会長）が23日、大阪市内のホテルで「創立30周 年記念式典」を開催した。山口会長はじめ来賓、会員各社の代表ら約200名が 出席した式典は、30周年を祝う華やかな祝賀ムードに包まれた。 式典ではまず、建築士事務所基本精神の朗読に続き山口会長が挨拶に立ち「昨 年発生した構造計算書偽造事件を踏まえ、今後は協会にとってもまさに正念場 となる」と表情を引き締めながら「建築士の仕事はクライアントの希望を実現 するやりがいのある素晴らしい仕事」と強調。「クライアント、ひいては社会 に貢献するため我々は日夜努力を積み重ねている。ニーズや業務形態、価値観 も多様化するこれからの時代だが、この仕事の素晴らしさを常に思い描き、会 員一体となって建築士の業務環境を守りたい」と決意を新たにした。 続いて 物故会員への黙祷をささげ、感謝状贈呈、表彰状授与が行われた後、来賓祝辞 では梶本徳彦・大阪府副知事が「これまでの皆さんの積極的な取り組みに感謝 する。府民が安心して暮らせるまちづくりのためには、これからもその豊富な 技術と経験が必要」とする太田房江知事からのメッセージを、また北山啓三・ 大阪市住宅局長が「市民から信頼され、安全・安心で活気あふれる豊かな生活 のため、より一層のご協力をお願いする」との関淳一市長の言葉を披露した。
また、宮八郎・（社）大阪府建築士会長も「建築士に対する社会の期待と責任は増大する一方だが、今後も 一層斬新な活動を期待する」と祝辞を述べ、式典では引き続き中華民国室内設計装飾商業同業公會全國聯合會 団体との調印式が行われた。この後は会場を移し、記念祝賀会で出席者全員による30周年を祝う乾杯の後、和 やかな祝宴が広がった。 なお、式典に先立って2006年度通常総会が開催され、2005年度の事業や収支決算報告、2006年度事業計画、収 支予算など各議案がいずれも可決・承認されたほか、任期満了に伴う役員改選では山口会長が再任されたほ か、副会長四名も再任された。2006年度事業計画では、会勢拡大活動の全会的な展開、建築基準法・建築士法 改正に向けた運動、建築士事務所の一般社会に向けた積極的広報活動などを重点事業にあげている。
【写真上：通常総会・創立30周年記念式典のもよう】
【写真下：山口会長】