危機的環境打開へ一丸 (社)大阪府中小建設業協会(岡野三郎会長)は17日、太閤園(都島区)で 第12回「大阪府中小建設業振興大会」を開いた。大会には岡野会長をはじめ 来賓など約130人が参加した。 《ダンピング排除国に強く要望》 冒頭、岡野会長が挨拶に立った。この中で岡野会長は、中小企業を取り巻く 現況にふれ、「社会基盤を支えてきたまじめな中小企業が倒産に追い込まれ るといった状況にある」と指摘した上で、「会員の方々と共に危機的な環境 を打開したい」と述べた。また、ダンピング排除に向けて「全中建を通して 国に強く要望していきたい」と訴え、今後の協会活動への支援と協力を求め た。来賓挨拶では、藤本貴也近畿地方整備局長(代読)から「品確法を中心 に発注者支援に積極的に取り組むとともに、技術と経営に優れた企業の育成 に向けた環境整備を進めていく」とする祝辞が寄せられた。
さらに太田房江大阪府知事からは「建築物の耐震性の向上など積極的に安全で安心なまちづくりを進める」 とする祝辞が、また、関淳一大阪市長からは「新しい大阪市をめざして新たな基盤づくりに傾注していくの で支援と協力をお願いしたい」とするメッセージがそれぞれ代読で披露された。 大会ではこのほか、優良現場施行監理者(7人)への表彰と国土交通省総合政策局建築業課の長谷川周夫建 設業構造改善対策官が「最近の建設業をめぐる情勢について」と題して記念公演を行った。また、大会に先 立って大中建の18年度通常(予算)総会が開かれ、新年度事業計画と収支予算などを承認した。
【写真上:挨拶する岡野会長/下:大会のもよう】