大阪建築防災センター主催・建築防災講演会を開催 (財)大阪建築防災センター(宮八郎理事長)の主催による「建築防災後 援会」が7日、大阪市西区の建設交流館で開催され、大阪市消防局警防部警 防課の住田徹・担当課長が「被災地救出支援活動について」をテーマに講演 した。大阪府のほか大阪市、豊中市など府下の17市が後援。 この講演会は、毎年3月と9月の建築物防災週間の関連行事として開かれて いるもので、当日は一般の人も含め約200人が参加。講演に先立って宮理事 長が挨拶し、講演会開催の趣旨を説明した後で「東南海・南海地震はいつ発 生するのかわからない。普段からの防災に対する知識や備えが大事だ。この 講演会で学んだことをそれぞれの職場や住まいで役立ててほしい」と呼びか けた。また、後援の18自治体(一府・17市)を代表して挨拶した大阪府建築 都市部建築指導室の岡本茂俊・建築企画課長も「大阪がいつ被災地になって もおかしくないのが現状。そのためには対策と心構えが必要になってくる。 講演会の内容をしっかりと受け止め、実り多いものとなるように」と期待を 寄せた。
引き続き、大阪市消防局の住田氏が「被災地救出支援活動について」と題して講演。平成2005年度に2,963 隊・隊員3万6,000名が登録されている緊急消防援助隊の活動実績を紹介するとともに、JR福知山線での脱 線事故やスマトラ沖地震・津波災害活動報告の事例など支援活動の具体的内容について詳しく説明した。こ のほか、ビデオ「地震防災待ったなし」と「地震からわが家を守ろう」の上映も行われた。
【写真上:挨拶する宮理事長/下:講演する住田課長】