大阪府、府有施設のアスベスト対策、点検結果表示制度とマニュアル作成 大阪府建築都市部ではこのほど、府有施設利用者のアスベストに対する不安を解消するための「アスベスト点 検結果表示」制度を創設するとともに、府有施設管理者用の「アスベスト管理マニュアル」を策定した。アス ベスト点検表示制度は、府有施設におけるアスベストを含有する吹付け材使用の有無、使用している場合につ いての改善措置の実施状況を利用者にわかりやすく表示する制度。実施にあたっては、表示内容や表示場所な ど、具体的な取り扱い基準を定めた「アスベスト点検結果表示取り扱い要領」を作成している。 アスベスト管理マニュアルは、アスベストを含有する建材を使用している施設の管理業務の円滑化を図るた め、施設管理者が管理上配慮すべき事項を定めたもの。対象は、府が所有または管理する施設で、アスベスト 含有の吹付け材を使用している施設と、ボードやスレートなどの板状建材（成型品）で、アスベストを含有し ている可能性があるものを使用している施設。 マニュアルでは、吹付け材の管理に用いる管理シートはじめ、目視点検の参考となる吹付け材の劣化現象とモ デル図、アスベスト含有成型品に一覧表、処置等に際しての関係法令、担当各課連絡先一覧などで構成されて いる。府では、各施設管理者に配布し、同マニュアルに基づき府有施設利用者の安全確保と不安解消に努めて いくとしている。実施は、結果表示も含めて４月１日から。