居ながら戸建て住宅やビルを増築できるミラクル構法を開発し、提携代理店を 全国で展開中の（株）ミラクルスリーコーポレーション（以下ＭＴＣ、大阪本 社・吹田市、粉川憲史会長）ではこのほど、不動産実務者向けの養成研修校 「不動産ビジネスカレッジ」を全国で11校有するワンズ（本社・横浜市、牛迫 敬太社長）と提携し、ミラクル構法正規代理店を対象としたリモデリング実務 者養成研修校「ミラクルアカデミー」を開校するとともに、新ブランド「ミラ クルリモデリングショップ」展開を開始することを発表した。 《「ミラクル アカデミー」を開校 まず大阪に４月から》 アカデミーでは、粉川会長を学院長に、牛迫社長を副学院長とし、ＭＴＣとワ ンズの担当者が講師を務める。カリキュラムとして▽アカデミーリモデリング コース▽ミラクルリモデリングマネジメントコースなどを用意し、各コースご とに基本的な心構えから具体的な地域戦略、調査に関する項目などを学ぶ。 単位修了者には修了証が交付され、リモデリングプランナーとしての実務資格 が与えられる。不動産ビジネスカレッジ大阪校（大阪市淀川区）において2006 年４月に第１期がスタートする予定。
ショップは１店舗につき１坪から50坪程度の規模で、１店舗につき営業、サポート、施工担当者で構成。統一 ＣＩロゴを使用した看板などの営業ツールを活用し、顧客満足の向上を図るプロとしての地域戦略をマネジメ ントする。４万から６万世帯に１店舗を目安とし、初年度となる2006年度は30店舗を募集し、５年間で300店 舗を目標としている。 なお、発表に先立って開催されたワンズＯＮ新春特別セミナーでは、「耐震建築と不動産」をテーマに３人の 講師による講演が行われた。まず、「緊急レポート！ 耐震建築とニュービジネス」では、山田悦央（株）ビ クデザイン事務所代表が耐震強度偽装事件に触れ「今まで一般にあまり知られていなかった住宅の構造にスポ ットが当たり、その安全性を問う動きが非常に大きくなってきた」とし、「その建物が本当に安全なのか、不 安に思うのは内装や仕様など目に見えるものではなく、目にすることができない壁でふさがれている部分」と 指摘。 事件をきっかけに業界に抱かれている不信感を払拭する為には「耐震構造について不動産業者、営業担当者が しっかりと勉強することと、現場見学会や工程を写真に残すなど、建物について熱意を持ってきっちり説明で きるかどうかがポイントで、お客様に喜ばれ、信頼感を得ることにつながる」と主張した。 続いて「今、注目のミラクル構法によるリモデリングビジネス」では粉川会長が、ＭＴＣが展開するミラクル 構法を用いたビジネスの実例を示しながら、国土交通省が実施している「既存ストック団地再生提案公募」に おいて先日、９プロジェクトの提案を提出したことを明らかにするとともに、約293万戸といわれている昭和 50年前半までに整備された再生対象ストックが100兆円市場であると試算、今後10年間で再生を消化すれば年 間10兆円市場となる見解を示した。 その上で「地域の再生は、その地場の企業が当たらなければならない。ミラクル構法でストック再生の可能性 はさらに広がる。当社が目標としている全国550社の代理店で、この市場を充実させたい」と話した。また新 展開となるアカデミーとショップについて「お客様に安心感を与えるブランドに成長させたい」と方向性を語 った。 《全国に「リモデリングショップ」 ５年間で300店舗目標》 さらに、「ミラクル構法を切り口にしたリモデリングショップの展開」では、牛迫社長が講演。昨年は建築・ リフォーム業界への信頼が失墜し、今年は信頼の回復が急務とされるが、「顧客のニーズや商品が多様化し、 少子高齢化も進む中、ひとり１人にあわせた提案ができ、安全と安心を追求することが求められている。信頼 できるブランドと、ブランドを支える人物が必要」とし、今回新しく展開するミラクルリモデリングについて は「街と都市を豊かにする創造企業がコンセプト。 信頼される人づくりがベースとなり、地域に貢献できる企業を創る。地域ナンバーワンとなるのが目標。チャ ンスは多く、誰でも挑戦できる、非常にやりがいがあるもの」とその特長を述べるとともに、「必ず成功する ようサポートしていく」と話し、講演を締めくくった。
【写真上はセミナーの様子、図下はミラクルリモデリング店舗イメージ】