国内最大規模のマルチテナント型 2007年竣工 物流施設専門の不動産開発会社プロロジス(日本本社・東京)が、大阪市の舞 洲に建設する「プロロジスパーク大阪?」の起工式が17日、現地で執り行われ た。国内最大規模のマルチテナント型施設として計画されたもので大阪市内で は3棟目の施設となる。起工式には同社の山田御酒・プレジデント兼日本共同 CEOら関係者らが出席した。施設は清水建設の設計・施工により平成19年5 月の竣工を予定している。 《清水建設の設計・施工》 午前11時から行われた起工式では厳かに神事が進む中、地鎮の儀でプロロジス の山田CEOが鋤入れを、施工者を代表して清水建設の増島修二副社長が鍬入 れを行った後、それぞれが神前に玉串を捧げ、工事の無事・安全を祈願した。 神事終了後の挨拶で山田CEOは、施設の建設にあたっては安全を最優先に進 めていくとしながら、施設については「利用者に愛され、周辺環境に配慮し、 中で働く人々にもやさしい施設を目指したい」とし、「地元の企業として地域 の発展に寄与したい」と今後の努力を約束した。
施工者挨拶では増島副社長が、国内最大規模の施設建設に参画でき光栄に思うとし、「工事では関係各位の支 援と協力を頂きながら、竣工まで全力を上げ無事故・無災害で完成させる」と力強く決意を述べた。 また上野耕作作業所長は、「厳しい工期だが、作業での標準化など知恵を絞りながら、無事故・無災害で完成 を目指していきたい」と工事に際しての心構えを語った。 プロロジスパーク大阪?は、此花区北港白津1−9・10の敷地面積3万3,092?に、RC造(プレキャストコ ンクリート工法)地上8階建て塔屋1階、延床面16万8,905?の規模。スーパー中枢港湾の核となる夢洲に隣 接し、夢洲トンネルの開通により将来的な発展が見込まれる立地特性を有している。 施設は、大型トラックが各階へ直接乗り入れが可能なランプウェイ2基を備えたほか、各フロア内の倉庫スペ ースは、移設可能な仕切り壁(防火区画)とし、自由度の高いレイアウトを実現。また建物には免震構造を採 用したほか、レストランなどのアメニティ施設や最新のITインフラを整備した事務所スペースも確保する。 プロロジスでは、アメリカ・コロラド州デンバーの世界本社を拠点に17か国で2,300棟を展開、日本では今回 も含め30棟を有し、このうち大阪市内ではプロロジスパーク大阪(住之江区南港)、プロロジス舞洲?(此花 区舞洲北港緑地)に次いで3棟目の施設となる。
【図上はプロロジスパーク大阪?の完成予想。写真下は起工式で神事を行う清水建設副社長の増島修二氏】