5月に最優秀提案を決定 大阪府では、竜華水みらいセンター上部地に、活力と魅力のある施設導入を 目指し、民間事業者から提案を公募していたが、このほどコーナン商事と大 和システムの2者からの応募があり、今後、2回の審査を経て5月下旬にも 最優秀提案者を決定する。 対象となるのは、八尾市竜華町2丁目地内の敷地面積約2万3,600?で、募集 に際しては20年以上30年未満の事業用定期借地権等設定契約とし、賃貸料は 1?あたりで月額329円を最低価格に利用提案を募集した。提案では、敷地の 15%以上の緑化や施設はセンター施設の維持管理上に支障をきたさず、産 業・教育・文化等機能を有する施設導入によるまちの賑わい創出というコン セプトを定めるとともに、下水道のイメージアップに貢献する取り組み、セ ンターの存在価値を高める施設計画などを求めた。 府では、1月23日に現地説明会を開催、3月に応募登録と提案を受け付けた ところ2者からの応募があった。審査は、「竜華水みらいセンター上部利用 事業者選定審査委員会」(委員長=小林正美・京都大学大学院教授)によ り、1次審査として資格審査と事前審査、本審査となる2次審査が行われ、 5月下旬には最優秀提案者と次点提案者を決定する。
2つの応募提案は、?「ものづくりの賑わい施設‘ものづくりみらい学校‘により、新しい竜華地区の魅力 となる産業振興・学び・生活文化拠点を実現」?「親子や家族や仲間達と見て・触れて・買って・作って・ 学んで・遊んで一緒に楽しめる空間、新たなものづくりの担い手の発掘や学びの場としての施設等」をコン セプトに、いずれもものづくり工房などを核施設とし、地場産市場や生活館、コミュニティ空間などを、そ れぞれ計画している。 同地区は、大阪竜華都市拠点地区として、八尾市の旧国鉄竜華操車場跡地を中心とした土地区画整理事業に より、駅前広場や幹線道路等の公共施設を整備し、複合機能を集積した個性と魅力あふれる都市拠点形成地 区に位置付けられている。このうち、同地区の中心に位置する竜華水みらいセンターの上部地については、 公益・文化地区にふさわしい公共施設の導入が検討されてきたが、相当する施設が見当たらない一方で、 2007年の自治法改正で民間事業者への行政財産の貸し付けが可能となったことから、民間活力の導入を決め たもの。