シェルター搭載の全12戸、価格は全て2億円超 宅地開発・住宅分譲を手掛ける(株)兼北(神戸市、北川己代冶社長)の最 上級マンションブランド「ラ・クラシカ」シリーズの第一弾となる「ラ・ク ラシカ芦屋山手町」が、このほど竣工した。地下2階地上2階建ての全12戸 で、分譲マンションでは日本初となるシェルターを搭載したほか、高品質な 生活設備を備え、快適さと安全・安心を追求したハイクラスレジデンス。販 売価格は全戸とも2億円を超える、芦屋市内では約20年ぶりとなる高額物 件。設計は婆佐羅建築工房、施工は東急建設大阪支店・神盟JVが担当し た。
建物は、2,966・57?の敷地に、RC造地下2階地上2階建て、建築面積1,070・87?、延床面積3,931・71? の規模。各住戸の間取りは3LDK(3戸)から3LDK+N(9戸)として、各専有面積は180?超のも の。 基本構造では、耐震性能を考慮してべた基礎や壁式ラーメン構造としながら居住空間のスペースを確保し、 構造躯体は断熱構造として省エネ効果を高め、床の仕上げには住戸内の衝撃や振動を吸収する置き床工法を 採用。また、プライバシーを確保するため層厚360?の戸境壁を設置するなどの工夫と配慮がなされている。 建物外観や共用部には、クラックのない天然大理石や錆石などの上質な天然石を採用して重厚さを表現。内 部構成は、傾斜地を利用して地下2階をエントランスとして階段を挟んでエレベータを設置。地下1階はロ ビーフロアで、最上階までの各フロアにそれぞれ四戸を配置した。 住戸は、高機能のキッチンはじめ、浴室は天然黒御影石を使用し、身体特性に適合し全身を温めることがで きるジェットバスを採用。また、ガラスは空気層を挟み込んだ2枚の複層ガラスとし、室内の冷暖房効率を 高めたほか、玄関扉には耐震ドア枠を採用し、地震時の避難口を確保している。 また、防犯対策として分譲マンションでは日本で初めてとなるシェルターを搭載。壁厚138?の耐火間仕切り で囲ったシェルター内には、非常照明と電話アウトレット等を標準装備して、緊急避難時のセキュリティス ペースとした。さらに玄関ドア用のスペーシア・ノンキーとハンドル内臓バップハンズフリー玄関錠(携帯 錠)を組み合わせたキーシステムも日本で初めて採用された。設計・監理は婆佐羅建築工房、構造設計は荒 川構造計画事務所、設備設計はリサーチ&デザイン設備事務所、施工は東急建設大阪支店・神盟共同企業体 が、それぞれ担当した。 ラ・クラシカ芦屋山手町は、芦屋市山手町119−2、120に位置し、阪急電鉄芦屋川駅、JR芦屋駅とも徒歩 数分にある。販売価格は2億千万円から3億6千万円で、芦屋市内の新築分譲マンションとしては1992年以 来、18年ぶりの高額物件で、平均坪単価と平均価格も最高となっている。入居時期は3月下旬から。 兼北では、今回の第1弾に続くラ・クラシカシリーズとして、第2弾も阪神間で計画中としている。