元気な関西がテーマ (社)日本土木工業協会関西支部(友廣康二支部長)では、広報誌「しびる」の第25 号を発刊した=写真。支部広報委員会(住吉正信委員長)が、社会基盤整備など土木 をはじめ、建設業の果たす役割を広くアピールするため毎年、発行しているもので、 今号は「元気な関西」を中心テーマに、水辺の社会資本整備などにを紹介している。 近畿の未来を探る「しびる巻頭対談」は‘水辺から、世界を呼び込む’をテーマに京 阪電鉄の佐藤茂雄代表取締役CEOと、建築史家の橋爪紳也・大阪府立大学特別教授 が対談。中之島地区を中心に、水都の復活にかける大阪の都市再生の在り方を、それ ぞれの視点から語る。現在進行中のプロジェクトを訪ねる「しびるレポート」では、 来年3月に開業予定の阪神なんば線建設工事を紹介。開業による効果をはじめ、路線 や新駅舎、高架工事や開削工事、シールド工事など、採用された工法・技術を分かり やすくまとめた。
歴史街道を行く「しびるジャーニー」は、東海道53次の駅宿で、滋賀県湖南市・甲賀市の石部宿・水口宿・ 土山宿を探訪。今号の表紙を飾る土木遺産の「大沙川隧道」や各宿に残る歴史遺産の数々に触れる。また、 「しびるスポット」では、寝屋川流域総合治水対策事業と大和川流域での砂防事業で、それぞれの取り組み にスポットをあてるほか、近畿の土木遺産を紹介する「ランドマーク」では、毛馬閘門と洗い堰をグラフで 掲載している。 発刊にあたり住吉委員長は、「今回は生活に身近な土木として企画した」と編集方針を述べ、「関西におけ るインフラ整備の将来像を積極的に発信することで、建設業の社会的評価の向上に寄与できれば」とし、今 後も紙面の充実を図っていくとした。 支部では、4万5千部を発行。官公庁や地方自治体、教育機関、図書館、経済団体等へ配布するほか、希望 者にも無料で配布する。問い合わせ・申し込みは、大阪市中央区北浜東1―30・大阪建設会館内の同支部プ レゼント係(電話06−6941−3658)まで。なお、先着30名にはオリジナル図書カードを進呈。