9.3haで新たなまちづくり・2012年12月の完成目指す JR高槻駅前の新たな顔をづくりを目指してー。阪急不動産、特別・特定医 療法人愛仁会、関西大学、西武百貨店の4者が、共同して取り組む複合開発 プロジェクト「JR高槻駅北東地区開発事業」が動き出した。総開発面積約 9.3haを3つのエリアに分け、住宅や商業、教育施設などを整備し、多彩な都 市機能を集約した新たな顔にふさわしい付加価値の高い環境都市づくりを目 指すもの。全街区の完成は2012年12月を予定している。
阪急不動産・愛仁会・関大・西武百貨店が共同開発 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 事業地は、JR高槻駅北側玄関前に位置し、京都と大阪を結ぶ交通上の要衝にあり、現在でも交通アクセス の利便性が高い絶好の立地を有し、北側を通る旧西国街道沿いには歴史・文化遺産も数多く残されている。 また計画地は、旧ユアサ高槻工場跡地とその周辺エリア、既存の西武百貨店周辺地域で、さらに都市再生緊 急整備地域に指定されていることから、都市基盤施設等の再構築が求められている地域でもある。開発にあ たっては、事業者4者で構成する「JR高槻駅北東地区開発事業まちづくり協議会」が、一体的に立案・調 整しているもの。 計画では、駅前にふさわしい「行ってみたい、住んでみたい、住みつづけたい」都市環境の創出をまちづく りの基本方針に据え、文教・商業・業務・住宅・交流の複合機能を持たせた、AからCの3つのエリアで街 を構成し、これに5つの景観軸を組み合わせて、‘高槻の新しい顔’となるまちづくりを目指す。 Aエリアは、新たなにぎわいを生むアミューズメントステージ、Bエリアは、豊かなくつろぎを育む生活ミ ュージアム、Cエリアは、知と教育と学芸の庭ミューズコートとする。景観軸は▽合いい軸▽にぎわい軸▽ 緑のふれあい軸▽いにしえ軸▽まなびの軸ーとし、それぞれのエリア特性と立地を活かし、街区の連続性と 景観形成にも寄与する。 事業コンセプトは、高槻の歴史や文化、多彩な機能集積の‘生活ミュージアム’を目指すことから、ミュー ジアム(MUSEUM)の語源であるMUSE(学芸の女神)を、キーワードにタウンコンセプトを「とき めきタウンMUSE高槻」とした。 Aエリアは、既存の西部百貨店を核に、物販・飲食と事務所の複合棟A、分譲住宅450戸の集合住宅棟Aと商 業施設を含む駐車場棟を、Bエリアには、分譲住宅450戸の住宅棟B並びに賃貸住宅132戸、スポーツジム・ 老人ホームを含む複合棟B、在宅リハビリ病院等を併設した複合棟Bを整備。 Cエリアは、関西大学の校舎棟と体育館・プールの体育・厚生棟などを整備。建物は、敷地約1万7,584?に S造13階建ての校舎棟、同4階建ての体育・厚生棟の総延床面積約5万3,074?の規模で計画。今年8月に 「関西大学高槻新キャンパス(仮称)」として工事に着手した。 開発にあたっては、緑豊かで、安全・安心のまちとするため、景観軸のうち南北方向の出会い軸、東西方向 のいにしえ軸と緑のふれあい軸を既存緑地と連携する「緑の骨格」として配置。また、いにしえ軸では、西 国街道の拡幅と建物セットバックで歩行者空間を確保し、駅と各施設、既存踏切をデッキで結び、歩車分離 やバリアフリーを実現するなど、緑豊かな都市環境を整備する。 事業では、区画整理工事をはじめ今後、各施設の建設に順次、着手して2012年12月の全街区の完成を目指 す。協議会では、同事業を新たな高槻のランドマークゾーンを構築するシンボルプロジェクトとして位置付 け、高槻の歴史と文化を次代へ継承し、新しい都市魅力を形成する駅前ゾーンを創出したいとしている。