
京阪電鉄(株)(上田成之助社長)はこのほど、オリックス不動産?と譲渡契約を締 結し、同社の「ORIX堂島ビル」の土地建物を取得した=写真。京阪グループによ る不動産事業拡大の一環で、中之島線渡辺橋駅に近接することから名称を「京阪堂島 ビル」とし、中之島地区での戦略エリアにも寄与するとしている。 ORIX堂島ビルは、大阪市北区堂島2−9−1に位置するS・SRC造地下1階地 上10階建て塔屋2階、延床面積1万1,630.78?の規模で、2004年9月に竣工した。オ フィスゾーンとして人気の高い堂島地区で、オープン以来、高稼働率を誇る優良物 件。取得にあたっては、一定の規模を確保しており、設備仕様が優良であり築年数も 浅いことから、同社の不動産賃貸事業に長期にわたり安定的に貢献するものと期待を 寄せている。また、同ビルが中之島線の渡辺橋駅に近いことから、同線の開業日であ る10月19日から京阪堂島ビルに名称を変更する。
京阪グループでは、中期経営計画「ATTACK2011」で、不動産賃貸事業の拡大と強化、賃貸用不動産ポ ートフォリオ拡大を掲げており、今回の取得はその第1弾であり、中之島線開業と合わせ、中之島エリアで グループの存在感向上につなげたい意向。また京阪グループでは、中之島線・中之島駅前の敷地5,480?で 「京阪・大林中之島共同開発計画」を実施中。ホテルと商業施設の複合高層ビルで、2012年度の開業を目指 しているほか、京阪不動産と大京による高層マンション「N4・タワー」も建設中。 同グループでは、今後も様々な手法で不動産賃貸事業を収益の柱に育て、事業規模と事業エリアの拡大、ブ ランド力の向上に努めていくこととしている。