戸建住宅と多目的施設を 寝屋川市では、「2008年度寝屋川市旧緑風園跡地利用計画等事業提案競技」 の最優秀作品に、エヌ・ケイ興産(株)と丸信住宅(株)を選定した。旧緑 風園第一事業所跡地に、定住性のある住宅と公共・公益的施設を整備、周辺 と連携した良好な市街地形成、防災性向上を図るための提案を公募していた もの。両社の提案は、戸建て住宅と多目的施設を整備する。
コンペでは、利用用地A地区(寝屋川市萱島南74―5)の3,565.53?と同B地区(同74−6他)の1,108.70 ?で、A地区を自ら取得して分譲住宅等の供給を行い、B地区には区域の整備に資する施設の建設を一体的 に行うことが狩野な事業者を公募。 提案では、‘地域交流拠点を併せ持つ定住性のある良質な住宅供給によるまちづくり’をコンセプトに、A 地区を「定住性のある分譲住宅等供給エリア」、B地区を「地域の整備に寄与する施設整備エリア」とし て、跡地利用計画とA地区での買取希望価格、事業スケジュール等を求めた。 今年6月の提案応募には、エヌ・ケイ興産と丸信住宅による共同提案と大阪ホーム販売の2者が応募。コン ペ作品選定委員会が、事業計画などの定性的事項と買取価格等の定量的事項から総合的に評価を行い、共同 提案を最優秀作品にけ選定したもの。 最優秀作品となった提案では、A地区に木造2階建ての戸建住宅31戸を建設。1戸あたりの敷地面積は約80 ?から110?、延床面積約90?から105?、B地区には約980?の敷地に、S造平家延床面積約251?の多目的 施設を整備する。A地区の買取希望価格は3億1千万円。 同案について選定委員会では、「地区内の道路幅員を5mとし、居住者の利便性や防災面に対する配慮、2 面道路に面しない区画は敷地を広く確保するなど、全体的にゆとりがあり、街としての成熟に期待が持てる 計画」と評価している。寝屋川市では、今月中に提案者であるエヌ・ケイ興産と丸信住宅と事業実施に係る 基本協定を締結、9月中には土地売買契約の締結を行う予定で、今後、同地区での良好なまちづくりを推進 していくこととしている。 このコンペは、住宅市街地総合整備事業の基本方針に基づき、定住性のある良質な住宅の供給と公共的又は 公益的施設の整備を前提に、民間事業者の創意工夫により、周辺の都市型住宅や公園、公共施設と調和し、 連携した良質な市街地環境の創出とともに、防災性の向上と地域活性化を目的に実施したもの。 旧緑風園第一事業所は、1997年に廃止されたし尿処理施設。同所の位置する萱島東地区は、密集市街地の解 消を目指し、住宅市街地総合整備事業により都市型住宅や調節池が整備され、平成16年には都市再生緊急整 備地域に指定され、災害に強い安全・安心なまちづくりが進めれている。