防災など4つの視点で編集・読者プレゼントも (社)日本土木工業協会関西支部(國井義彦支部長)はこのほど、支部広報 誌「しびる」第24号を発刊した。社会資本整備をはじめ土木事業に対する理 解を深めて貰うことを目的に、支部広報委員会(住吉正信委員長)が毎年発 行しているもので、今号は「環境」「防災」「経済」「快適」の四つの視点 から土木と暮らしの係わりを探る。 メイン企画である巻頭対談では、‘民間と行政の強い連携で世界にはばたく 新しい近畿をつくろ’をテーマに、布村明彦・近畿地方整備局長と社関西経 済同友会代表幹事の小嶋淳司・?がんこフーズ会長が対談。インフラ整備の 担い手である行政と利用者である民間が、相互理解と連携による「本物志向 の近畿ブランドづくり」に向け意見を交わす。 近畿の大型プロジェクトを見る「しびるレポート」では、関西国際空港第2 滑走路完成として、同工事で採用された技術・工法を紹介。歴史街道を行く 「しびるジャーニー」は、土木の神様といわれる「アメノヒボコ」を祀る兵 庫県出石町を探訪。併せて但馬が生んだ土木の先駆者、沖野忠雄と赤木正雄 の業績を偲ぶ。
また、街中の名所を訪ねる「しびるスポット」では、環境面から干潟の再生に取組む「阪南2区整備事業」 と、防災の観点から日本最古のダム式ため池である「狭山池ダム」を紹介。先端技術と土木遺産の現在を伝 える。このほか、近畿の土木遺産にスポットをあてる巻末の「ランドマーク」では、架替工事が進む余部鉄 橋の在りし日を掲載した。 発刊にあたり住吉委員長は、今回はメインテーマを定めず、「一般の方々に土木を身近に感じていただくた め、防災・環境・経済・快適の各側面からインフラ整備の必要性と重要性を紹介した」と編集方針を述べ、 協会の主要施策でもある建設業への理解促進活動の一助になればーとした。 支部では5万部を発行し、近畿の関係官公庁や各自治体、大学、図書館、団体等へ配付するとともに、希望 者に対して無料で送付する。なお、読者プレゼントとして先着30名に支部オリジナル図書カードを進呈す る。 問合せ・申込は、〒540−0031大阪市中央区北浜東1−30、大阪建設会館内の同支部プレゼント係(電話06- 6941-3658)まで。